福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

床矯正治療の位置づけ

2020-01-27 | 歯並び、矯正の話

床矯正装置ですが、私も新人歯科医師の頃、初心者向けと言う感じで先輩から指導を受けて、使用していた時期がありました。
その後通常のワイヤーやブラケットなど固定型の確実な装置を学んで、現在では私自身では治療選択にありません。
外せると言う意味では、マウスピース型のプレオルソは患者さんをきちんと選べば効果的なので、むしろ最近では適応例が多くなっています。
他院で床矯正治療を受けられた後に、引継ぎ等で当院で以降の経過観察や矯正治療を続けるときがあります。




これは当院での装置ではありませんが、プレートにねじを組み込んで、歯並びを拡大する場合が多いようです。
顎を広げるとか説明される場合がありますが、床型装置では歯が外側傾斜して歯並びが拡大します。
歯が内側傾斜している場合は良いのですが、過度に拡大すると外側傾斜して噛み合わせが不良になり、必ず後戻りします。
また、治療開始時期ですが下の前歯の生え変わり早期からスタートしている例があります。
下の前歯は生え変わった当初は多少のデコボコがあるのは平均的で、何もしなくても徐々に改善していきます。
また、一方で歯のサイズが大きすぎて歯並びの拡大のみでは並ばない、並んだけれど前歯が上下とも突出してしまう、という例もあるでしょう。
早めに始めすぎると、その辺の情報が不充分ですから、今見えている問題解決のみで、将来的な問題も予測したうえで計画的に治療ステップを考えることが難しくなります。
時期に応じた色んな装置のチョイスはありますので、経過観察だけで治癒する場合、一方で拡大だけでは治癒しない場合などを見極めるためにも、第1期治療の必要性、タイミングなどは考慮すべきと考えます。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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