反対咬合の患者さんで、骨格的バックグラウンドが大きいと判断される場合、早期の治療介入はしません。
思春期成長期には身長の伸びにシンクロして、通常下顎も下方、前方へ大きくなり、噛み合わせが変化します。
この患者さんは中学3年男子で、嚙み合わせは経過観察していましたが、次第に前歯部分が噛み合わなくなっています。
本人的にも、前歯でよく噛めないという自覚症状があるそうです。
まだ、身長の伸びは続いているそうです。
上下の真ん中や奥歯の前後関係もずれて、やはり重症例でさらに悪化する可能性はあり、骨格的要素が大きいと判断されます。
矯正治療のチョイスとして、20世紀には、チンキャップという下顎成長を抑制するための装置がありましたが、効果がないということで使用されなくなりました。
シンプルに言えば、矯正装置で思春期の下顎成長はコントロールできません。
この患者さんは、もう数年経過観察後、外科的矯正になる可能性が大きいと思います。
外科的矯正も行っている専門医に、より細かい診査診断と、治療の流れを説明頂くよう、紹介予定です。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net
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