この年度末、偶然でしょうが、矯正治療が終了したり、初期治療が一旦終了といった患者さんが多かったように思います。
一方で春休みの時期に矯正相談にみえた患者さんも割りと多く、治療前の検査を済ませ、治療計画を立てる患者さんもいます。
この患者さんは高校生になりますが、まだ下の前歯に乳歯が残っています。元来は小学校に入る前後に永久歯と交換する部位です。
これは生え代わりがうまくいっていないのではなく、この場所の永久歯が先天的に欠如しています。下の前歯はこのような欠如は珍しくはありませんが、この年齢まで残っているのは珍しい。さすがにグラグラもそていて、寿命は短かそう。
他は永久歯ですが、ご覧のように上の前歯が出っ張って、前歯ではまともにものが噛めない状態です。
もちろんお口も閉じにくい状態。
こちらは、いわゆるデコボコが著しい患者さん。今度中学生。
上の前歯は前後に重なって並んだ状態。
見た目も気になるでしょうが、これでは歯磨きに随分ハンディがあって、虫歯や歯周病のリスクが明らかに高くなります。
これらの患者さんは近々治療開始ですが、残念ながら永久歯や残存した乳歯の抜歯が必要です。
歯並びの土台に対して、歯が大きすぎる、歯の位置がずれ過ぎているという理由です。
このような患者さんはもちろん全体的な治療になりますが、治療終了時をイメージでき、治療の各ステップの内容と各々に必要な期間をおおよそ想定して開始する必要があります。
どちらの例もビフォーアフターで別人になりますので、治療する側からしても楽しみです。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
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