福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

混合歯列期のパノラマX線写真

2023-03-23 | 歯並び、矯正の話

小学生の時期で歯並びかみ合わせの相談があった時、この時期は乳歯永久歯が混在する混合歯列期です。
もちろん見た目の問題は、小児矯正を行なっている歯科医師として分かりますが、今後すべて永久歯になるまで問題がないかを診査することも、それ以上に重要です。
パノラマX線撮影と言って、口腔全体を1枚の写真で診査できる撮影法があります。
このX線写真で、現在と近未来の問題の有無を判別できる、大きな助けになります。



この患者さんは10歳で、前歯が生え変わって以降、犬歯や小臼歯が生え変わる時期がスタートしています。
噛み合わせが深く出っ歯系が気になるとの相談です。
通常はそろそろマウスピース矯正(プレオルソ)が適する時期です。
上のパノラマをチェックすると、下の第2小臼歯の形成が遅いこと、上の犬歯や第2小臼歯の方向や位置が良くないことが分かります。
このような問題の中で優先順位を決めて、矯正治療スタートのタイミングを検討します。
まずは上の犬歯&第1小臼歯の萌出誘導、それからマウスピース矯正、その後上下の第2小臼歯のマネジメントいう順になるかと思います。
このような問題がなければ、生え変わりもスムーズにいきますので、シンプルに適時のマウスピース矯正のみでOKということになります。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こども、と名の付く歯磨剤は... | トップ | 必ず上達したい »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿