福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

過剰歯を抜いたほうが良い例

2021-08-24 | 口の中の問題

過剰歯は文字通り、通常の歯ではなく余計に発生した歯で、通常は永久歯の部類に入ります。発生率は数%です。
上の前歯の裏側に位置することがほとんどです。方向も様々で通常の向きも多いのですが、逆向き横向きもあります。
上の前歯が出ることや位置に悪影響がある場合は、抜歯が望ましくなります。
そうでない場合、放置でも問題ありません。




この患者さんは矯正治療予定ですが、上の前歯の上方に離れて歯のような不透過像が見られ、これは過剰歯です。
実際は上というより、口蓋の奥に位置していて歯とは離れていますが、X線的には上にあるように見えます。
このような例では放置でOKです。




こちらは小学校低学年で、上の前歯が生え変わる年齢が近づいて来ています。
向かって左側の乳歯前歯ですが、実際お口の中では乳歯がグラグラして来て、すぐ後ろ側に尖った形態の過剰歯の先が少し見えます。
過剰歯が正常な永久歯の場所に発生していて、乳歯根の吸収を起こしたものと思われます。
向かって右側の生え変わりが基準になるので、元来はまだ永久歯との生え変わりに時間があるはずです。
このまま過剰歯は乳歯が抜けて出てきます。永久歯は通常外側に位置していて、そのままだと、いずれ歯並びへの影響が出ます。
ある程度過剰歯が出てきた段階で抜歯することで、歯並びへの影響は解消されます。



ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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