福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

矯正か修復治療か?

2020-05-02 | 歯並び、矯正の話

上の前歯間の隙間が気になるとのこと。10代半ばの女子の患者さん。
上の前歯のバラケは、噛み合わせが深くて下の前歯が上の前歯を突き上げているような場合、よく見られます。
この患者さんの場合、骨格的に反対咬合系ですが、噛み合わせが逆にならず、上の前歯が前方に傾斜して見た目の正常な噛み合わせを保っています。業界用語では、デンタルコンペンセーションと言います。
傾斜している分、隙間が出来ているわけです。



多少の隙間は、12歳頃に第2大臼歯が出てきて閉鎖することは期待できます。
この患者さんは、下顎の成長は終了、そして第2大臼歯が出てきて数年。
ある種、この噛み合わせ歯並びで安定していると言えます。
この程度でしたら、部分矯正でスペースを閉じることはできるでしょうが、数年後の後戻り要素を考えるとコンポジットレジンでの審美修復の方がベターと思います。



歯は全く削らず、左右の中切歯の隙間部分それぞれににコンポジットレジンを追加接着して、自然な形態に整えました。
処置前は若干ハの字の傾斜もあって隙間がありましたが、傾斜が改善したようなカモフラージュ効果があります。
フロスした感じも他の歯と同じくらいの感覚で、一回で30分程で処置も終わるので、悪くない治療選択と考えます。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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