春休みとか夏休み期間は、当院では歯並びかみ合わせ相談や、矯正治療開始される患者さんが多いように思います。
全体的矯正の場合、年齢的に中高生が対象で、新中学生、新高校生の場合環境が変わりますので、夏休みくらいまで様子を見て、月1回ほど来院が可能そうだったら治療スタートしましょうとアドバイスしています。
この週末も、歯並びかみ合わせに問題がある患者さんが多く来院されましたが、そのうち治療開始する患者さんをレビューしているところです。
反対咬合の患者さんで、上の前歯永久歯が出て来るまで経過を観ていました。
下顎の前後左右的ズレが自然治癒せず、女子で思春期成長も近くなってきましたので、第1期治療開始です。
向かって右側犬歯付近が逆に噛んでいるせいで、下顎がそちら側にずれて噛んでいます。
プレオルソからスタートですが、治療後半では上の歯並びの拡大装置が必要になると予測しています。第1期治療ですから1年弱で、一旦治療終了予定です。
こちらは4歳の乳歯反対咬合の患者さん。結構がっつり逆に噛みあって下顎が前にズレています。
早期治療の価値が大きい例です。検査のための写真や歯型が嫌で写真も良好なものは撮影できませんでしたが、プレオルソに興味を持ってくれ、使用OKでしょう。
プレオルソについては装置の調整や大まかな説明は私が致しますが、保護者の方と患者さんへの取説的な説明は歯科衛生士が行っています。この患者さんも、歯科衛生士が丁寧に、小児の患者さんが分かるように説明していました。
治療期間としては、治癒後安定させる期間も含め半年以上1年以内というところでしょうか。
こちらは下の歯並びが気になる患者さん。、小学校の後半で、もう少しで全部永久歯になる時期。
歯のサイズがやや大きくその分厚みもあります。
噛み合わせが深いので、上の前歯が若干前傾、下の前歯が内側に倒れてデコボコという仕組み。
この時期を利用してかみ合わせを浅く出来れば、上下前歯の問題はほぼ解決します。
全部永久歯になって、さらに奥に出てくる第2大臼歯が噛みあうまでが治療期間の目安です。
プレオルソで1年半ほどではないかと予測しています。
こちらは以前にもセカンドオピニオンで矯正治療が必要か相談に見えた患者さんです。
予測通り、経過観察のみで概ね良好に永久歯に生え変わりつつあり、奥歯の噛み合わせも左右とも良好です。
向かって右上の犬歯がやや外側から生え始め、心配されて再来されました。
犬歯のふたつ奥の乳歯がまだ残っている時期で、後に出て来る第2小臼歯の方がサイズは小さいため犬歯が入るスペースは不足していません。
自然に良い位置に収まる可能性が大きいので、経過観察としました。保護者もほっとされていました。
こちらは中学生の患者さんで、永久歯が全部出揃ったため治療開始OKです。
デコボコ度が強いので抜歯矯正になります。
まだ上の乳臼歯が残っており、数年前のX線でその後の永久歯欠如が認められました。
そのため上は残った乳歯抜歯でと予定していましたが、矯正前の検査で、永久歯がやっと5年遅れくらいで形成が始まっているのが分かりました。
今後、それらの永久歯が通常どおり形成されるかは予測がつきません。
従って、前から5番目の乳歯と骨の中で形成中の永久歯を抜歯する必要が出て来ました。
この部分の抜歯は口腔外科専門医にポイントでお願いして、それから装置スタートとしました。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
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