福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

キシリトールの効果

2013-05-29 | むし歯予防の話

最近購入したこの本は、出産前のお母さん向けのものです。
内容的には、岡山大学でむし歯予防分野の研究をされている仲井先生が監修された、母親のキシリトール使用の効果を中心に書かれたものです。
むし歯予防というと、フッ素の使用や歯磨き、フロスなどを発想されるかたがほとんどだと思いますが、キシリトールはむし歯菌を減らす効果があるので、お母さんからお子さんにむし歯菌が感染する程度を減少することができます。





むし歯菌の感染時期は1歳半から1年間ほどが主といわれていますので、お子さんがこの時期にお母さんの虫歯菌が少ない状況があれば、効果的といえます。
キシリトールの効果を引き出すためには、キシリトールの摂取を習慣的にすることが必要で、数か月続けると虫歯菌は減少してきます。どんな習慣か?と言えば、キシリトールガム2個を1日3回くらいというのが平均的でしょう。むし歯菌感染の時期からすると、出産前から計算すれば数年間ということになります。習慣がストップしてからもある程度の期間虫歯菌が減少した状態が続きますが、やはり1年半以上は続けるのが良いと思われます。もちろんお母さんのむし歯リスクも下がりますが、習慣を持続できるかがポイントですね。
お母さんのむし歯菌を減らすのは基本歯磨き、そして歯のクリーニングを受けるという方法もあります。また、お子さんのむし歯予防は、直接的で簡単なのはやはりフッ素の使用でしょう。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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