福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

市販のフッ素ジェルは効果があるか?

2021-06-05 | フッ素について

当院では、ほとんどの患者さんに家庭でのフッ素ジェル使用をお勧めしています。
虫歯予防のキモはフッ化物使用なので、毎日のフッ素供給は重要です。
歯の質を強くするだけでなく、初期むし歯の再石灰化を促すという、有難い効果があります。
歯科医院専売のフッ素ジェル、歯磨き剤はフッ素濃度を明記してあるので、年齢に応じた製品をお勧めしています。
市販品では濃度を明記してないものがほとんどで、フッ素入りと書いてあっても、実は有効濃度に満たないものもあります。
特にフッ素ジェルがそのような製品が多いようです。





この製品は泡状で、フッ素濃度が明記されていますが、100ppmでは虫歯予防効果は期待できません。
低年齢でも、少なくとも500ppm以上は必要です。




こちらはいわゆる歯磨きジェルで低年齢をターゲットにしているようです。
これも100ppmで予防効果は期待できません。



同じメーカでも、このフッ素ジェルは少し上の年齢対象で、フッ素は500ppm。
低年齢であれば500ppmでOKです。




こちらは違うメーカーのフッ素ジェルで、いくつかフレーバーがあります。
こちらは500ppmなので、OKです。
3歳以上くらいでは1000ppm、小学生以上では1450ppmほどが適切な濃度です。
通常の歯磨き剤と比較して、フッ素ジェルでは有効濃度含有の製品は少ないですね。
今回は低年齢児用のフッ素ジェルを紹介しましたので、参考に頂ければと思います。
因みに、ジェルで歯磨き後にうがいは控えるか1回軽く行って、口の中に一定時間フッ素を残すことがポイントです。
このことはフッ素入り歯磨き剤でも同様ですが、ジェルの方が研磨剤発泡剤含まないので、違和感少な目です。



ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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