福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

みっちり3時間

2019-02-17 | 口の中の問題

今日は福岡小児歯科集談会のセミナー。
通常この時期は歯科医師対象セミナーを催していますが、題材的に歯科医院スタッフにも有意義と思われましたので、今年は医院スタッフや会員外の歯科医師にもオープンの会にしました。
講演タイトルは、小児の言語療法についてー構音障害を中心にー 、と題して言語聴覚士の緒方先生にお願いしました。
現在は北九州市の小児科に勤務されていますが、かつて私も九州大学病院に勤務していた時期に、口唇口蓋裂の患者さんなどの言語治療でお世話になった先生です。
何で歯科医師が言語聴覚士? という方もいらっしゃると思いますが、歯科の原点はお口の困りごとに対処するという事で、虫歯歯周病の治療や予防のみでなく、食べる、話すという機能の問題に対処するのは、ある種当然かも知れません。
分かりやすい例としては、歯並び噛み合わせの矯正治療で、改善できることも少なくありません。良い形態が良い機能をつくるというロジックで、分かりやすくはあります。
舌小帯短縮で滑舌に問題があるというのも、分かりやすい例でしょう。










ところが形態的すなわち器質的には正常でも、食べにくい、滑舌が悪いという機能的問題がある患者さんも少なくありません。
このような患者さんの場合、一部は発達障害がある場合もあり、いわゆる歯科治療のみでは解決しない可能性があります。
私たち小児歯科医はそのような患者さんの相談の入り口であったりしますので、例えば小児科医、言語聴覚士の方々とのスムーズなコラボレーションが必要になると考えます。
今回の講演もみっちり3時間で学ぶことも多かったのですが、分かって来るゆえに、コラボレーションが重要だなと再確認する良い機会にもなりました。

 



ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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