福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯の欠如がある場合の矯正治療

2018-04-14 | 歯並び、矯正の話

歯の数の欠如というのはそれ程珍らしくはなく、下の前歯(中切歯、側切歯)、上の側切歯、奥歯では第2小臼歯などの欠如や、形成が遅れるなどの異常が見られます。
小学校程の年齢で欠如がわかって来ると、生え変わりはどうなるの?とか将来どんな歯並び噛み合わせになるの? とか心配になるのが常だろうと思います。


 


この患者さんは、前歯の噛み合わせにも問題ありますが、向かって左上の側切歯が欠如しています。




それもあって、真ん中部分に隙間があるという状況です。
この時点で、前歯の歯並び噛み合わせを改善することも重要ですが、同時にその後、どのような永久歯のかみ合わせをつくっていくか将来像を考えた計画的な治療および管理計画が必要です。
この患者さんでは、他の永久歯がありますので、将来的には欠如したスペースが閉じた歯並び噛み合わせをイメージして、多分5年間ほどの管理が必要になると考えています。
前歯の治療は1年以内、その後治療の後戻りを防ぎつつ、生え変わりでスペースが自然に閉じやすくなるような管理をして、全て生え変わるまでフォローします。
上の前歯間のスジ、上唇小帯が太めなので、後戻り防止のために小帯切除処置が必要かと思われます。
そこまでフォローして中途半端なスペースが残るようでしたら、仕上げの矯正治療が必要になるかも知れません。
また、その場合犬歯が前に配列されますので、審美的に犬歯の形態修正も行うのが望ましいでしょう。治療を始める段階で、ここまで考えて、また説明を行ってスタートすることが基本です。





 

ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする