以前当ブログにその1が登場した患者さんの続報。噛み合わせが深く、前歯が出っ張っている患者さんです。
第1ステップは上の両側第1小臼歯を抜歯して、そのスペースに前方にある犬歯を移動することです。
その期間同時進行で、下の歯並びのデコボコを直しつつ、かみ合わせを浅くしていきます。
開始から4か月で犬歯の移動は終わりましたので、次のステップとして上の前歯にもブラケットを付けて、前歯の位置を良くしていきます。
それまでは上の装置は犬歯より後ろの部分のみ(セクショナル)ですが、歯どうしは靱帯で繋がっている証拠でしょう、前歯に装置を付けなくても出っ張りやデコボコが減少してバラけて来ます。
犬歯の移動が速いのは、前歯に装置を付けていないからということもあります。
この写真は開始後5か月。割と順調に進んでます。
犬歯の移動で上の前歯はバラけて来てスペースがありますが、このスペースを閉じてさらに前歯を内側に移動するためには、もう少しかみ合わせを浅くする必要があります。
だんだんとワイヤーを太いものに替えていくと、それが達成されます。
第3ステップとして上の前歯のスペースを閉じますが、2か月後くらいで次のステップに入れそうです。
ちなみに女子ではカラーゴムがお好みの患者さんが多いですね。色んな色がありますので、毎回どんな組み合わせにしようかな、と楽しんでいるようです。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam