福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

できるだけ削らない、痛くない

2012-11-27 | 虫歯治療の話

新たに購入した、むし歯治療で歯を削るのに使う器具。
通常はタービンと呼ばれる、いわゆるキィーンという音がするものが一般的なのですが、当院ではあまり使用していません。かわりに、回転スピードが遅めのエンジンを使用しています。通常は詰め物や銀歯などを磨く速度ですが、この5倍速バージョンがあって、これが小児歯科治療には向いています。回転速度や歯を削る能力ははタービンには匹敵しませんが、そのぶん削るときの痛みが少ないことと、エアーの量が少ないので水やエアーでむせる感じが少ないこと、音も静かという利点があります。乳歯や出て間もない永久歯は大人の永久歯と比べて軟らかいので、治療に時間がかかるということもありません。
最近はコンポジットレジンが進化して、いろんなパターンの虫歯をできるだけ削らないで、1回の治療で歯の色の修復ができるようになりました。虫歯がある程度以上大きい、深い時には麻酔が必要ではありますが、5倍速を使用して、感染して軟化したむし歯部分を丁寧に除去することで、痛みの発生も少なくなります。以前と比べて麻酔を使用する頻度が少なくなっているのは確かです。






上は最初に購入した5倍速。まだまだ問題はないのですが、下の最新製品はチタン製で軽く小型化しています。
ヘッド部分の径も小さいので、削っている部分が見えやすいのも、もちろんです。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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