熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

初モツレク

2008年05月10日 | コンサート
↑早口言葉みたいです。

もうだいぶ日が過ぎて、記憶もあやしい。
友人から突如回ってきた声楽のコンサートチケット。
悪い癖で、近くのホールだとギリギリに参上。
「初めてのおつかい」を言われており、受付でこれを渡すようにと紙袋。
大ホールへは何度も行っていますが、
長いカウンターに係員が数名でプレゼントを受け付けるシステムは初めて。
カードに名前とあて名を記入するように言われましたが。。。
もう、時間がないというのに、「ワタシは誰?」状態。
?さん→友人→ワタシのチケットなので、?さんの名を紙袋開けて探し、
宛先のお名前も慌てて2名分書いたけど、間違っているような気も。
アセアセ。

1部は、魔笛。正式なオペラではなく、ステージにはオーケストラがいて、出演者が軽く振りを付けて歌います。
ストーリーのナレーション入り。
聴きなれた曲が多いのですが、寝てしまいそうになりました。

2部は、レクイエム。
Y子の亡き後、レクイエムばかり聴いていたのですが、
モーツァルトはドラマティックです。
生は益々ドラマティック。
どういうわけか癒されるどころか、悲しみを再び思い出して辛いものがありました。
Y子がコーラス愛好家だったせいかもしれません。

コーラスは、大半が年配のアマチュア(ドイツ語の歌!)なのですが、皆さんの人生で、レクイエムのこの大舞台が、とても重要な思い出になることを想像しました。

死というテーマは誰も避けられないテーマ。
歌う方も、聴く方も様々な思い、それも深刻な思いが交錯するでしょう。
それにして、遠く離れた異国、異教徒の人々にも歌い継がれたレクイエムの力に感動します。

関西でご活躍の声楽家がご出演なので、その生徒さん、コーラスのご家族で芸文大ホールは満席。
チラシをたくさん頂きましたが、歌の世界は敷居が低いですね。
アチコチにお手ごろ価格で楽しめる教室やグループがあることを知りました。

来年はヘンデル没後250年で、ヘンデルのメサイアがよく歌われるようです。
日本人も律儀です。
モギケンさんも、「ヘンデルのメサイアいいよね。」とおすすめでした。
一度聴いてみなくては。

たくさんの人間の美声に満たされ、思いがけず貴重な体験をさせてもらった感謝の夕べでした。