熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

クラリネット

2014年01月13日 | コンサート
小谷口直子さんのクラリネットを2曲だけ聴きました。
クラリネットって、こんなに慈愛に満ちた魅力的な音色だったとは!!!
一気に崇高な音楽の世界にいざなわれ、ウルッとなりました。
アンコールのドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」にもウットリです。
今までクラリネットの魅力を知らずして生きて参りました

そして彼女のチャーミングなキャラクターにも注目でした。

ちなみにモーツァルトはクラリネットにものすごい名曲、五重奏曲を残して、
チェロには何も残しませんでしたね。涙

このコンサートの誕生秘話がいいです。
高校時代の部活顧問の先生の率いる、アマチュアOB合奏団のコンサートに客演なさったのですが、日本のトップに登りつめた彼女の方から顧問先生にお誘いがあったそうです。
先生は音楽レベルに格差ありすぎということで固辞されたそうですが、彼女に押されて、こういう幸せな結果に。

先生は理系教科の先生だし、メンバー全員も仕事を持ちながら、高校以来ずっと音楽を続けてこられたのも素晴らしいことです。
トップ奏者になられても、母校との温かい繋がりを発展させる彼女と、合奏された皆さんにブラボーです。

なるほど、修行に修行を重ねたトップの演奏家とアマチュアとの音楽の格差は勉強になりました。
ただし、一口にアマチュアといっても超ベテラン上級者の皆様です。

特に弦楽四重奏は各自が丸裸になるので、ハードルが高い種目だと感じました。
丸裸で前面に出る頻度が多いと実に大変です。

上には上の世界がありすぎて、自分が地底を這いずりまわっているような気もしないでもないけど、出来るだけ失敗な音を減らそうと心に誓いました。

新年早々、極上のクラリネットを聴かせてくださって本当にありがとうございました。

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