「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

上郷町佐比内八幡神社

2006-12-03 00:12:47 | 八幡
 上郷町佐比内21地割川原に、中沢の八幡神社と同じ地理的条件下で、この神社がある。猫川を挟んで南側は宇南田。この佐比内という地域がいつから開かれたのかは知らないが、この八幡様をここに始めに祀ったのは、誰なのだろう?(武士ではなかったろうか?それとも先の大戦時?) 
 
 それともうひとつ、現地の社の額には、八幡宮とあるのに、社、西側に愛宕神社と表記する新しい標柱が建ってある。最初は、八幡宮が愛宕神社に変わったのかとびっくりしたが、住宅地図で確認すると、この八幡様の山上に愛宕神社があることがわかった。愛宕さんは火防せの神様で、守るべき場所の西側にあるものとばかり思っていたが、そうでもないらしい。
 
 上郷には、板沢の漕源寺と森の下の慶雲寺があり、どちらも信長公の時代にかっぱ渕の常堅寺住職の開山によるが、この慶雲寺と佐比内の開発を進めた近江何某との話を聞いたことがあるが、いつの時代の出来事だった忘れてしまった。(誰かさんみたい)いずれ、猫川といい、佐比内といい、古日本語でいう水無し川や石ころだらけの川沿いにできた鉱山開発によって開けた地域であることだけは確かだろう。