緩和ケア病棟に入院しました。
と言っても私ではありません。
身内です。先ず面談があったのですが
状態からその日の内に入院することに。
というかうまく部屋が空いていたので
即入院することができたのです。
こういうのもタイミングというのがあるもの。
ここで逡巡していればもう満室になるかも。
救急車を呼んで病院まで運んでもらいました。
病院と連携していれば、こういうケースでも
救急車で運んでもらえるのだと初めて知った。
こちらの緩和ケア病棟は新しい病棟。
部屋からは大阪湾が一望できます。
オーシャンビューの素晴らしい部屋です。
新しい建物でまるでホテルのようなクオリティ。
主治医も物腰柔らかく丁寧であるし
看護スタッフもみな優しい。いわゆる
ホスピタリティに溢れているのである。
緩和ケア病棟というのはこういうものなんだ。
と初めて知った。
病院と言えば患者を治すために治療する所。
緩和ケアは勿論、最低限の治療はするが
終の看取りの場所である。そこでは
何よりもクライアントの人間的尊厳が尊重される。
医療のコンセプトが違うのである。
病室の窓に広がる港町神戸、そして大阪湾の一景。
私も最期はこういう場所で死ねたらいいなと思う。
ここで辞世の句など詠みながら最後を迎えるなんて
なんといい環境だろうかと正直思ってしまった。
人生の最期は、神戸を一望しながら
幸せのエンドルフィンに包まれて死にたいな。
でも人は生まれた場所も死に方も選べないのだ。