陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

季題 成人の日

2024年01月08日 | slow value

令和六年一月八日は成人の日です。ホトトギス新歳時記ではこう解説されてます。

“一月第二月曜日。昭和二十三年新しく国民の祝日として制定された。その日までの一年間に満二十歳に達し、成人になった男女を祝福する日である”

こうありますが、昨年、2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に変りました。また、2022年4月1日以降に18歳になる方(2004年4月2日以降に生まれた方)は、18歳の誕生日から成人となります。それでも多くの自治体は成人式を二十歳のままにしており、最近は十八歳にしたところも二十歳に戻す動きがあると書かれていました。やはりそうですよね。二十歳の方が区切りがいいと思います。

二十歳と言えば、私のベストテンに入る本に、高野悦子さんの「二十歳の原点」があります。学生の頃はのめり込むように読んだものでした。あの日記に出て来る店や場所を聖地巡りしたこともあります。当時は聖地巡りなんて言葉はありませんでしたが…。ジャズ喫茶のシアンクレールが一番有名になったと記憶してます。

三ノ宮に出掛けると成人式帰りの着物姿の女性たちがいっぱい、国際会館方面からサンチカに流れてきておりました。当たり前ですが皆若いし笑顔が素敵です。楽しそうに友達と歩いていました。その夜は皆で飲み会をするのでしょう。

私たちの世代の成人式はあんなもの絶対に行くかという一種のしらけ世代でしたので成人式には行かず、よって思い出は全くありません。あんなものは体制側が仕掛けるイベントだと思ってました笑 私の廻りの友人たちもみなそうだったと記憶してます。でも晴れ舞台として出掛けた者もいたでしょう。

ちょっと尖っていることがかっこいいと思うタイプの若者だったのです。いわゆる反骨精神というものですね。まあ、高野悦子「二十歳の原点」や奥浩平の「青春の墓標」などの本にかぶれていたから当然と言えば当然です。今思えば若気の至りというやつですか。ちなみにあの安保闘争当時の樺美智子さんは私の高校の同窓です。

そんな小生のセンチメンタルなことはどうでもいいけれど、こうして暦の行事を諾うことは大事なことなのだと今は思ってます。

大前に成人の日の晴れ着かな

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