平安夢柔話

いらっしゃいませ(^^)
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「平安時代史事典」が届きました♪

2006-11-15 10:08:43 | 読書日記
 待ちに待った「平安時代史事典 CD-ROM版」が昨日ようやく手元に届きました。嬉しいです~。

 そこで早速使ってみました。
 使った感想ですが……、結論から言うと、今の段階では、私一人で使うのはかなり難しいです…。というのは、マウスを使わないとCD-ROMの操作ができないので、画面を見ることで目にものすごく負担がかかる私にとってはかなり大変なのですよね…。

 それと、これはある程度予想していたことなのですが、検索した内容をそのまま音声ソフトで読ませることは無理でした。ただ、画面の印刷はできるようです。それから、これが大変ありがたいことなのですが、内容をテキストファイル化してダウンロードができました。テキストファイルなら確実に音声ソフトが使えますし、文字も一字一字確認ができるので助かります。

 そこで早速、今後ブログ記事で取り上げたい人物や、その周辺人物を30人ほど検索し、フロッピーディスクにダウンロードしてそれを音声で読ませてみました。その結果思ったことは、とにかくすごいの一言です。今まで私の知らなかったことがたくさん書いてあり、「これは記事を書く上で参考にできる」と思いわくわくしました。

 例えば、「宇田天皇」の項には、彼がやったこととして、「皇太后高子を廃し、その所生の陽成上皇の復辟と貞保親王の登位を封じた。」ということが書いてあったのです。藤原高子が皇太后の称号を奪われた理由は、東光寺の僧善祐と密通したから…だと私は思っていたのですが、その裏には陽成上皇の復位やその弟の立太子を阻止する目的があったとは知りませんでした。そして、高子の皇太后廃位に宇田天皇が大きく関わっていたとは…これも驚きです。

 ちなみに「藤原高子」の項を見てみたところ、高子が皇太后の称号を奪われたのは、善祐との密通の噂が経ってから7年後だったそうです。これでは密通が廃位の原因とは考えられませんよね。宇田天皇が、高子ー陽成上皇ラインにどんなに警戒していたかがわかるというものです。

 余談ながら、「藤原高子」という名前を持つ女性がもう1人見つかったのも面白かったです。上で挙げた藤原高子は「ふじわらのたかいこ」と読むのですが、もう1人の藤原高子は素直に「ふじわらのたかこ」と読むのだそうです。そして「ふじわらのたかこ」の方は三条天皇中宮の藤原妍子(道長の次女)の乳母だった人だそうです。こんな人がいたなんて今まで全く知りませんでした。

 このように「平安時代史事典」は知識の宝庫です。なので、人物だけでなく、文学や有職故実や建築の分野も検索して、知識を増やして行けたら良いなと思っています。マウスでのクリックも、どこをクリックしたらよいかがわかればもしかすると一人で使えるようになるかもしれません。でも、今はまだ慣れていないので、しばらくはだんなさんに手伝ってもらいながら、データをダウンロードしていきたいと思っています。