漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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無月経(多嚢胞性卵巣)を漢方対策で・30代

2011-10-08 | 生理・生理不順・生理痛
生理周期がだんだん長くなって婦人科で診てもらったら多嚢胞性卵巣症候群ということで
ピルやホルモン剤を5年ほど続けているが、服用を止めると自発月経がこないという30代前半の女性。

疲れやすく、疲れると食欲もなくなる、めまいたちくらみ、眼の乾燥、かすみも気になるという。
顔色もくすんだ感じ。
漢方対策は補血理気活血対策からスタート。基礎体温もつけてもらうことにする。

1か月後
基礎体温は36.0°を挟んで上下していて(低体温)一層性だが、
「漢方服用を始めてから、疲れても食欲は落ちず、睡眠も充実した」そうだ。

3か月後
基礎体温は相変わらず低いが、数日単位の波状の体温変化が見えるようになったので、
漢方対策ではさらに補腎剤を加える。

5~7か月後
基礎体温が36.0°を上回ることが多くなり一層性ながらもその後しっかり出血が一週間あり
4週間後、そしてまたその4週間後に出血あり。体温は36.3°くらいになっている。
彼女もかなり手ごたえを感じている様子で、そういえば最近顔色もいいなあ。

8か月後
36.6~36.7°の高温期が出現。前回の出血から数えて35日目にしっかり生理出血
と同時に36.3°くらいの低温期になる。
やっと二層性になった!
彼女曰く
「最近はガッツリって感じで食べられるようになりました。それによく動けるので太ることもなく引き締まった感じです

銀木犀

多嚢胞性卵巣は、様々な原因によって排卵障害が起こって発症する疾患です。
したがってこの疾患を改善するためには、その原因を究明して、毎周期しっかり排卵が行われる体づくりをすることです。
彼女の場合、生理周期をコンスタントにこなす元気が不足しているようでした。
なのでホルモン治療で卵巣を刺激しても、そのあとやっぱり自分で排卵できないのです。

彼女は楽しみながら基礎体温をつけ、しっかり漢方対策を続けてくださいました。
無月経でも基礎体温をつけてみると、その時々の体調がグラフとリンクして実感できるので、
漢方対策を続ける意欲がわきます。


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