話題のヒロくんの本です。(って親戚の子みたいな言い方をしてみたけど)
白地に青十字の表紙なのです。
そのまっ白さと神々しい青さに神妙な気持ちになりながら
「赤十字なら医療関係だよな・・・」と本を開くと
隙間が多いぞ・・・
すごく読みやすくて、1時間ほどで読み終わってしまう長さ。
もっと粘っこくじりじりするような展開とかじっくり考えさせられる場面もほしいかなあ。
どう死ぬかという命題について若いのによく考えてるなあ、とかつい
あの若々しくて美しいルックスを思い浮かべて、
親戚のおばちゃん的な見方をしてしまいますが、
何十年も生きてくると、そう簡単にどっちが幸せかなんて、とてもおそろしくて言えないなあ。
後半も、割と想像通りの展開で、
これなら東野圭吾の「変身」のほうが、ぐっと濃いなあ。
発売されると同時に、そりゃあ、あれこれ言われるわけですが、
頑張ってるんじゃないかと思います。
文章全体にはみずみずしさがあふれている感じがします。
まだ若いし、これからどんな成長を遂げるか楽しみでもあります。
先日、友人に借りて読みました。「kagerou」
ほんとにあっと言う間に読み終えてしまい、すらすら読めるっていうのはもしかして文章がうまいのかな?と思いました。レビューでは文章がひどいと書かれているようですが。
いろいろ言われているようですが、私は面白いと思いました。いくらでも泣かせる話にできるところをこう来たか!と感心。
主人公も若者じゃなくバカボンのパパと同い年の中年男性で、絶望的な状況でもオヤジギャグを飛ばしてるのも、なんだかもの哀しくよかったですよ。本人の俳優イメージと離れたものにしたかったのかもしれませんね。
期待せず読んだせいか思いの外、よかったです。
軽快な感じは星新一的でしょうか。
今後もっともっと書いてほしい作家です。