漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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アカネ茜草・茜色の由来でもある

2014-09-16 | 薬草・生薬
秋になって鼻炎になる人が増えますが、
そこで、鼻の要薬『鼻淵丸』に含まれている『茜(あかね)』が小さな小さなつぼみをつけていたので紹介します。

田圃道などを歩くとよくみかけます。小さいけど蔓状にはびこる雑草です。

つぼみを付け始めてますが、こののち花が開いたとしてもこの小ささを普通のカメラでとらえられるかどうか・・・

根っこが赤いので赤根、ということで『茜(あかね)』の名になり、根を煎じて布を染めた色を「茜色」というそう。「茜さす・・・」なんて枕詞にもなってます。
雑草なのに調べてみると以外にも由緒正しい?

生薬『茜草根』(せんそうこん):性味・苦、寒  帰経・肝、心包  止血化お、涼血行お



こちらは今頃の「オナモミ」の花。その実はくっつき虫とも呼ばれてとげとげが服にくっつくのですが、成熟果実は『蒼耳子(そうじし)』

『鼻淵丸』のほかの生薬成分は、『辛夷』(こぶしの花)、『菊花』『金銀花』みんな花の生薬。

漢方ってすごく身近でしょ。


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