漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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中高年の不眠・眠りの質が若いころとは異なる

2013-08-29 | 気持ち・眠り
40代後半から、寝つきがよくない、途中で目が覚める、早朝に目が覚める、
ぐっすり寝た気がしない、など充実した睡眠時間を得られず悩むケースが多くなる。

・若い時より運動量が減っている(日中疲れた時は、結構眠れている)。
・寝ようとして早くから寝床に入り悶々として、寝床にいる時間が若い時より長くなっている。
・自分は8時間寝ないとダメだと思い込んでいる。
・お酒を飲んだ勢いで寝ようとする。

もしも上記のように悩んでいるなら、
若いときと体が違っていることを知り、眠り方をかえると良いでしょう。

スズケンTOPICSDIC学術版No.625より

高齢になると睡眠の形がかわります。
年齢とともに睡眠時間は短くなる。たとえれば「充電許容量が小さくなる」
若いときは、寝入り2時間くらいはゆすっても起きないくらい深い睡眠になるが、
高齢になると深い睡眠時間は数分~数十分に減り、比較的浅い睡眠が続くタイプに変わる。

改善対策
・昼寝をしない
・夜は寝くなった時に寝床につく
・眠れないときは寝室から出る
・眠れなくても毎朝同じ時間に起きて活動する
・眠れなくても日中の活動に問題が生じなければ気にしない
・日中の運動量を増やす
・カフェインや喫煙を減らす。寝酒は深い睡眠が減少する

調剤薬では、
超短時間型のルネスタ、マイスリー、アモバンなどが第一選択となり
途中覚醒改善にはドラールを用いる
サーカディアンシステムを整えるメラトニン受容体作動薬のロゼレムを加えることもある。