漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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一週間遅れの桜

2010-04-21 | 植物&動物
夢か幻か、というくらいあっという間に駆け抜けていったソメイヨシノ。
1週間遅れの公園の広場は、花弁の波がうねってました。

そして山桜軍があちこち咲き始めているのですが、見物客はほとんどなく
いつもの公園の静けさ。



ほんの1週間で陽ざしの強さがすっかり変わり、



桜の花も陽気で、やけに南国風に見えてしまうから不思議。



木々の葉も盛んに芽吹いて、チクチク針みたいだった木の陰が、まあるくなった。



今日は初夏の陽気だったけど、明日はまた冬の寒さに戻るらしいです。
どうやって、ついていこう・・・

高齢女性のあちこち痛むを漢方対策

2010-04-21 | 漢方的話題
80歳代女性、体の痛みを訴え、
娘さんがどうしたものかと困って相談に来局。

痛む部位は、日によって変わり一向に定まらずとらえどころがないらしい。
買い物にいっしょに出かけたりすると「良くなった」といい、
家でじっとしていると必ずどこかが痛みだす。
痛み方もさまざまだ。

幸い、このときは「冠元顆粒」と「水快宝」の組み合わせでかなり改善したのですが、
(どちらか一つでは効果が弱く、2種類を一緒に飲むととても良いとのこと)

広場にひと株だけ白いタンポポ

もしかしたら『むずむず脚症候群』と呼ばれる症状に似ているのかとも考えているところです。
この女性は主に原因不明の「痛み」を訴えているのですが、
以前、脚が虫が這う(「ずーずーする」と表現していた)ような感じで
夜も眠れないという方に出会ったことがあったからです。

調べてみると、

むずむず脚症候群(restless legs sndrome:RLY)

・主に下肢の感覚異常とともに強く脚を動かしたい欲求が生じる
・動いていないと欲求が強まる
・動いてると軽減する
・夕方から夜にかけて症状が悪化する(夜半から明け方には軽くなる)
というのが特徴的で、
不快感、虫が這う感じ、むずむずする、痛む
まれに上半身や体幹にも発生する 
鉄欠乏性の女性に出現しやすい
(脳内での鉄分の欠乏やドーパミンの合成異常がかかわっているという仮説がある)
蒸し暑い日が続くと悪化しやすい
糖尿病、慢性腎不全、パーキンソン病、関節リウマチ、下肢静脈瘤、ガン、高コレステロール血症などの二次的疾患として発症することがある
高齢者や妊娠中の女性に発症しやすい

朝晩に軽い運動と筋肉マッサージ
脳が休むころに出現しやすいので活動的に生活する
などの養生法が言われているそう。

参考)
むずむず脚症候群お役立ち情報サイト
むずむず脚症候群Wikipedia


補腎対策は行っていたのですが、鉄分補給はたまにしかしていなかったので
次回はこの対策を行っていただこうかと考察しています。
このような症状で改善した経験がある方はお教えいただければと思います。

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