江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

雨の丸の内

2013-09-12 00:13:03 | 大道芸
日曜の明け方にオリンピック開催が決まった。
決まったときは、
大道芸が始まる前に夜会のようなデモンストレーションを開くと
伝えられていた。
そして、それぞれ開催決定を喜ぶ、何か品物を持てと・・・
それを知ったのは地方から帰ってきた金曜日の夜、
旗を人形に持たせてはどうかという提案も添えられていたが
果たして作っている時間があるのだろうか。

ともかく五輪旗を調べてみる。
大きすぎる? 小さすぎる?
プリントアウトしてみる。
布に、とばかり考えていたが、紙のほうが良いかもしれない。
大きすぎるかと思ったが、
この方が目立つぞ。
などなどいろいろ取っ組み合って
ともかく材料はあるから安心だ。
何とか1時間ほどでできた。

それを背中の帯の間に挟んで、
ん・・・・なかなかの存在感。

その努力の甲斐があってか、雨の予報に反して4時過ぎまで
大道芸ができた。

でも一度降り始めると、あとは土砂降り。
最後のステージで降られ、人形も少し濡れた。
見ていたお客さんまで、ビルの軒先まで運ぶのを
手伝ってくれた。
だから人形は、少し濡れる程度で済んだ。
有難かった。

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大空知らず

2013-09-10 00:01:36 | 日記
我が家の山椒の木は、食卓を飾るためにあるのではなく
アゲハの為にある、と言っても過言ではない。
毎年20匹以上の幼虫を数える。
大体が山椒を離れ、私たちに見付からないように蛹になるのだが、
最近主人に似て横着になったのか、そのまま山椒の枝になるのが増えた。
今年も4つなった。

蛹から成虫が出てくるところは、まだ見ていない。
羽を伸ばし、そして乾かすところは何度か見ている。
伸ばしきったばかりの羽は、それはそれは美しい。

飛んだ瞬間は妖精かと思ってしまうし、
卵を産み付けに来たときは、どんなにボロボロの羽をしていても、
何かの使いが来たと思えるのだ。

ところが、だ。

昨日は土砂降りに会い、
濡れた衣服を乾かすため、何度かベランダの窓を開けたてしていた。
そして、はっと気付いた。
そこに羽を乾かしていた1匹が。
どうやら羽を挟んでしまったらしい。

閉じた羽を上から見ると、
後ろの小さな羽が、折れているようだ。

今日は日向に出て羽を拡げていたので、
何とか飛べるようになるかと思ったが、
今もベランダにいる。
大空を知らず、このまま天寿を全うするのか、
「大空を知らないままで」と思うと、
申し訳ない気持ちで一杯になってしまうのだった。
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僅か100m

2013-09-03 23:29:28 | 日記
昨日の竜巻、新聞でコースを確かめると、
知人の近くを通っている。
今朝電話を入れると
「うちの工場の南100mのところを通って行ったんだよ。
俺見たんだ、
凄まじかったよ、
何にもできないんだから」

ちょっと興奮気味に話すその口調から、その時の様子が伝わってくる。
何事もなく無事に済んで何よりと思ったが、
僅か100m、
その差ってなんなんだろうと思う。
常にこっち側にいられるわけでない。
気付けば100m先に立っていた、ってなことになるかもしれない。
そうなってもおたおたしないように
心構えだけはしっかり持っていなくては、と思う。
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続・りんご

2013-09-02 23:41:11 | 日記


写真左側に、こんもりとした草の塊のようなものが見える。
よく見ると赤い支柱のようなものが見え、
物置か何かのように見える。
それにしてもつる草が凄い。
これが会津地方の秘密兵器だというのだ。

裏に回って中を覗く。



ぎっしりと萱か何かの茎が詰まっていた。
この中にマメコバチという蜂の1種が入っているそうだ。

この蜂、1年に1度、4月頃にしか成虫にならない。
残りの11ヶ月ばかりを、全て巣の中で過ごす。
そしてミツバチの何倍も良く働くと言う。
リンゴの受粉に最適なのだそうだ。

りんご園の下草は、あまり刈らないのだそうだ。
刈り取ってしまうと、虫がみんな木の上に上がってしまうからだと言う。
アマガエルが1匹、枝についていた。
捕まえてみようかと思っていたら、
「これも害虫を食べてくれるんですよ」
さりげなく一言。

今年はどんなリンゴになるのだろうか、
とても楽しみだ。
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りんご

2013-09-01 00:06:50 | 日記
学生時代の友人が、会津美里町でリンゴ農家をやっている。
年々美味しくなって、今ではすっかりその味のファンになり、
少しでも支援になればと、贈答用に利用しているが、
その送り先から注文が入るほど評判が広がってきていて、嬉しい。



その畑を、この夏初めて尋ねた。
私から見れば広い農園を、彼は1人で世話をしている。
農薬は極力使わないようにしているが、
全く使わない訳にはいかないと、正直な話を聞いた。
丁度摘果の時期だったこともあり、
目に付いたものを摘んでいたが、
幾つかは捨てずに手に持っていた。
虫の付いたものだった。
その辺に捨てるとまたなっている実に戻ってくるので、
うちに戻って水に浸し、虫を殺してしまうのだそうだ。
「薬が使えると、楽なんだけれどもね」

今年は雨が余りにも少なく、実が小さいと言っていた。
飯田にも会津美里と甲乙付け難い美味いりんごを作る知人がいて、
そこも少雨で実が小さい上、リンゴの表面が荒れていると言っていた。
両方とも味には影響ないそうだ。
それにしても自然を相手にものを作る農家には、頭が下がる。
うまいものを作る機会は1年に1度しかなく、
しかも相手の自然は予報をはずし、時には荒れ狂うのだから。

瀬戸内市のレストランは、野菜を無農薬で自家栽培している。
トマトに付くカナブン対策は、幾つかわざと皮を剥いて、
そこにたからせるのだそうだ。
ところが1株でも病気を見つけたときは
すぐにその種類全てを刈り取り、焼却するのだそうだ。
それだけ厳しいものがある。

苦労して栽培しているにもかかわらず
収穫直前のさくらんぼやりんご、収穫したての米を盗む人が後を立たない。
苦労を知っている人の仕業だと聞くと、
どうしてそこまで心が荒んでしまったのかと、情けなく思う。
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