江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

りんご

2013-09-01 00:06:50 | 日記
学生時代の友人が、会津美里町でリンゴ農家をやっている。
年々美味しくなって、今ではすっかりその味のファンになり、
少しでも支援になればと、贈答用に利用しているが、
その送り先から注文が入るほど評判が広がってきていて、嬉しい。



その畑を、この夏初めて尋ねた。
私から見れば広い農園を、彼は1人で世話をしている。
農薬は極力使わないようにしているが、
全く使わない訳にはいかないと、正直な話を聞いた。
丁度摘果の時期だったこともあり、
目に付いたものを摘んでいたが、
幾つかは捨てずに手に持っていた。
虫の付いたものだった。
その辺に捨てるとまたなっている実に戻ってくるので、
うちに戻って水に浸し、虫を殺してしまうのだそうだ。
「薬が使えると、楽なんだけれどもね」

今年は雨が余りにも少なく、実が小さいと言っていた。
飯田にも会津美里と甲乙付け難い美味いりんごを作る知人がいて、
そこも少雨で実が小さい上、リンゴの表面が荒れていると言っていた。
両方とも味には影響ないそうだ。
それにしても自然を相手にものを作る農家には、頭が下がる。
うまいものを作る機会は1年に1度しかなく、
しかも相手の自然は予報をはずし、時には荒れ狂うのだから。

瀬戸内市のレストランは、野菜を無農薬で自家栽培している。
トマトに付くカナブン対策は、幾つかわざと皮を剥いて、
そこにたからせるのだそうだ。
ところが1株でも病気を見つけたときは
すぐにその種類全てを刈り取り、焼却するのだそうだ。
それだけ厳しいものがある。

苦労して栽培しているにもかかわらず
収穫直前のさくらんぼやりんご、収穫したての米を盗む人が後を立たない。
苦労を知っている人の仕業だと聞くと、
どうしてそこまで心が荒んでしまったのかと、情けなく思う。
コメント
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