江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

アゲハ、飛び立つ

2011-04-28 00:29:06 | 日記
我が家の山椒の木に、毎年アゲハが卵を産みつけ、巣立っていくのは
これまで何度か書いてきた。
山椒の葉が豊富にあるときは、これでもかっ というぐらい喰らい付いて
ころころに太り、揚げ句は下痢のような排泄をしてさなぎになる。
葉が少なくなると、驚くほど小さいままでさなぎになる。
大体が2ヶ月ほどで蝶になる。

昨年10月に、最後の2匹がさなぎになった。
小さかった。
1匹は山椒の枝に、もう1匹は隣のゴミの缶の取っ手に。
これまで全てのさなぎは、さなぎになってしばらくするとこげ茶色に変色するが、
最後の取っ手に付いたのは、鮮やかな緑のままだった。
食べるものが少なかったからかと思った、うまく成虫にならないかもしれない。

12月頃に蝶になり、成虫のまま越冬するのかと思っていた。
以前にそういうことがあったからだが、いつまでたっても羽化しない。
暖かくなっても羽化しないから、もしかしたらダメかもしれないと思ったら
一昨日、昨日と2日続けて羽化した。
羽が伸びきるのを待っている時の、その美しい事。
自然の造形は、見事としか言いようがない。
飛び立つ瞬間を見たいと思う。
山椒の葉をむしゃむしゃ食べている姿は、見ていて飽きない。
いつの間にか愛情が移るのだろう。
だから飛び立つ瞬間を見送りたいのだ。
でもその時は必ず、ひょっと目をそらしたときなのだ。

八重桜が散り始めた。
花びらが大きいから、今日の強風に乗って舞っている姿は
丸で蝶のようだった。

自然は、命のある限りいつもと変わらぬ営みを続けている。
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