江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

石巻 その4

2011-06-18 23:13:40 | 日記
北上川河口近くの支流に、無傷の橋がかかっている。
避難所の人は言う。
「津波の引き波で2階建ての家が流されてきたが、その橋を軽く乗り越えた。
だから無傷なのだ。
高いところから見ていると、知っている家が次々と流されていく。
今まで台風も地震も津波もあって、そのたび乗り越えてきたが・・・津波は・・・・
どうしようもなかった。」

避難所を離れ、北に向かう。
ぐしゃぐしゃになった消防車を2台見た。
海岸近くの道路際。
最後まで責任を全うして、避難を呼びかけていたのだろうか。
乗っていた人はどうしたのだろう。
言葉にならない。

しばらく行くと、当時市役所だった建物のところに来た。
海に面しているといって良いかもしれない。
前面が建物から剥ぎ取られ、飴のようにぐにゃりと曲がっている。
一瞬解体中なのかと思ったが、重機が1台も無い。
解体途中で放棄するはずがなく、津波の力によるものと思われる。
ここが避難所だったと聞いた。
きっと多くの人が集まったのだろう。
想像していて、気持ちがざわついてしまった。
写真に収めたかったが、道路工事のダンプがよく走るので、
車を止める事ができなかった。
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