江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

問題ある判決

2012-07-31 23:54:11 | 日記
姉を殺害したアスペルガー症候群という発達障害を持った男性に対して、
懲役16年の求刑を超える懲役20年の判決が出た。
その理由が、母親らが被告との同居を断り、
被告の障害に対応できる受け皿が社会にないとして、
「再犯の恐れがあり、許される限り長期間内省を深めさせることが
社会秩序のためになる」
とされた。(毎日新聞による)

母親は、事件当時施設に入っていたそうで、
同居を断ったことを単純に非難することはできないようだ。
男性は、引きこもりになった原因が姉のせいだと思い、
恨みを募らせて犯行に及んだとされる。

何が問題かというと、
社会に受け皿がなく再犯の恐れがあるから、刑務所に閉じ込めておけ
という内容。
この発想は、精神病患者を鉄格子の中に閉じ込めたり、
ハンセン病患者を隔離した歴史とダブって見えてしまう、とても危険なものだ。
刑を重くする前に、社会に受け皿を作るよう働きかけるべきであり、
このままでは発達障害者に対して、差別を助長させるものになってしまう。
こんな判決が出るとは、とても信じられなかった。
裁判所から、基本的人権の意識が消えてしまったのか。

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