江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

スウィートスポット

2020-03-22 01:03:16 | 日記
何年か前の話だが、
太鼓奏者の林英哲氏が岸和田を旅する番組を見た。
岸和田といえばだんじり、
だんじり会館を訪ねた彼は、
やぐらに乗って太鼓をたたきだした。
わずか数分にまとめた曲だったが、
実に上手くドラマになっていて、良かった。
そしてそのそばで聞いていた岸和田の若者の言葉に
興味を持った。
「英哲さんは軽くたたいているのに、
もの凄く音が出ているのですね』

その話をイタリアで出会った英哲氏のお弟子さん
谷口卓也氏に話すと
太鼓にはスウィートスポットがあると
英哲氏はいつも言っていたとのこと。

実はその音をアメリカで経験していた。
アリゾナを中心に活躍しているKen Koshio 率いる太鼓グループの
コンサートに行ったときのこと。
観客が元ヒッピーのようなお年寄りが多く
なかなかいい雰囲気だった。
公演も終盤に差し掛かった時
1曲だけ一人参加していたネイティブアメリカンの人が
大太鼓を叩いた。
その音がもの凄い響きとなって体に伝わってきて、
驚いてしまった。
特に力いっぱいたたいたように見えなかったので、
身体の大きな人だったからそんな音が出せるのだろうかと思ったが
どうやらそのスウィートスポットを叩いたのかもしれない。

南米に移り住んで、太鼓を自ら作り、演奏している人もいる。
地元で手に入る牛の皮を張ろうとしたら、
なんと寄生虫のせいで皮に穴が空いていて
使い物にならなかったとか。
隣国から輸入して作ったそうだが、
その太鼓にもスウィートスポットがあるのだろうか。

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