江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

あなたへ

2015-08-06 00:20:13 | 日記
あなたは「戦争へ行きたくない」と言った学生たちを
極端な利己的な考え、利己的個人主義だと批判し、
それは戦後教育のせいだと言い切っていますが、
何故「戦争に行きたくない」ということが、利己的になるのでしょう。
しかもそうなったのは、戦後教育のせいと言う。

しかし世の中を見てください。
ここのところ「人を殺してみたかった」と言う若者が出てきていますが、
彼らは利己的とは違います。
でも彼らも戦後教育を受けた者です。

自衛隊に入ったものの物足りなさを感じて、外人部隊に入ったり
異国の地で銃を持って戦っている人もいます。
そんな一人にあったら、
戦争とは「殺さなければ殺される」と言う緊迫した現実があって、
眼光鋭く、怖いくらいピリピリとした緊張感が全身から漂っていました。
その人も戦後教育を受けて育った人です。

自衛隊の士官候補の中には、
「一個連隊があれば、この国をクーデターできる」
と考えている人もいると、新聞記事にありましたが、
それがこれまで起きなかったのは、理性が抑えていたからでしょう。
今自衛隊を構成する人全員、戦後教育を受けた人々です。

そしてあなたも、戦後教育をたっぷりと受けた人です。

もちろんこういった話に全く興味を示さない人もいるでしょう。
その人も、戦後教育を受けた人が大多数でしょう。

「私はあなたの意見に反対だが、あなたが自由に意見を述べることを
私は命を懸けても守る」と言ったのはボルテールだけれども、
私もそう思っています。
人とは多様な価値観のもとに、さまざまな宗教や思想を持ち合わせているもので、
多数派が少数派を圧殺して失敗した過去を反省して生まれたのが
民主主義なのではありませんか。
選挙制度は現実を見ても分かる通り、完璧なものを作るのは難しいものです。
それだけに多数派となっても、
力で押し通すことは、あってはならないことなのです。
もしそうすると、どこかの一党独裁の国と変わらなくなってしまいます。

あなたが批判した学生たちは抗議集会の中で、
「民主主義って何だ?」と、繰り返し問いかけていました。
これはまさしくあなたへの問いかけなんですよ。

あなたの所属している党は、
追及を恐れて自由な発言を制限しましたし、
数を頼みに、「解釈改憲は合憲」を押し通そうとしています。
ならば党名から「自由」と「民主」を外すべきでしょう。
ただの「党」。

最後に、アメリカはアフガンとイラクに200万人もの兵を派遣しましたが、
そのうちの4人に1人は何らかの精神的な異常を来たし、
毎年200人もの自殺者を出しているそうです。
日本もイラクのサマワに、2年半で5500人もの陸上自衛隊員を派遣しましたが、
今までに21人が自殺したそうです。
戦争は、戦闘行為はもちろん、後方支援も相当なダメージを受けるのです。
アメリカは、直接の戦闘を少なくするため無人攻撃機の開発に力を入れました。
イスラエルがいち早く導入し、パレスチナガザ地区で使用していますが、
非常に多くの一般市民が巻き添えを食って亡くなっています。

それでもあなたは学生たちの発言を、利己的と非難しますか?
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