江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

人形

2013-03-16 00:21:47 | 人形について
人形を創っているといつも思うのだが、
「良い人形」を創るということはとても難しいし、
また創っていくうちにどんどん自分の手から離れていく。

着物を着せてから帯を考えるのだが、
幾つか候補の布を倉庫から持ってきていても、
そのどれも合わないときがある。
また帯の結び方1つで、イメージが変わってしまう。
特に今回は町人だとか武士だとか、役がはっきりしているものでないだけに、
創造性が問われてくる。

そしてカシラ。
描き方のちょっとした違いでイメージは変わるし、
結髪は尚のこと。
植えつけるだけで3日ぐらい掛かってしまったのだが、
今回は前髪をたらしていて、
その長さが1mm違うだけで、全然違った顔になってしまう。
これは、女性には良く分かるだろう。

明日出発なのだが、今日の昼過ぎまでカシラに掛かってしまった。

さてこの人形が会場の中でどのように見えるか、楽しみである。
コメント
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