ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『フロスト×ニクソン』

2009-02-08 15:41:20 | 新作映画
(原題:Frost/Nixon)

----これもアカデミー賞作品賞ノミネートの一本だよね。
フロストニクソン
ふたりの名前が「×」になっているけど、
これって対立関係にあるということなのかニャ。
「対立と言えば言えるかなあ。
この映画はウォーターゲート事件で
現役でただひとり大統領職を辞したニクソン。
その後、沈黙を守り続けた彼に対して、
テレビ司会者のデビッド・フロストが
初めてインタビューを敢行。
その熾烈なトーク・バトルが
4500万人もの視聴者を釘付けにしたといわれる
伝説のテレビ番組の裏側を描いたものなんだ」

----へぇ~っ。
でもそのなんとかフロストという人、
ジャーナリストって感じでもないんでしょ。
どうしてそんなインタビューに成功したの?
「ニクソンとしては、
彼なら組みやすしと思ったんだね。
ニクソンにはいつか政界復帰してやるという思惑が。
そして一方のフロストはイギリス、オーストラリアでこそ
その名を知られているものの、
やはり全米進出を狙いたい。
野球でいえばメジャーとそうでない選手の違いかな。
ニクソンは辞任にあたって、
謝罪の言葉がまったくなかった。
フロストはそれを引き出すことで有名になろうと思ったんだ。
しかし、ニクソンはさすがにつわもの。
とんでもない高額のインタビュー料をフロストに吹きかけてくる。
もちろん、ここには彼の側近が入れ知恵を働かせてはいるんだけれど、
映画は、そればかりではなく、
ニクソンのあまりにもえげつない金銭感覚を
たっぷりと見せつける」

----でも、そんなお金、
工面が難しいんじゃニャいの?
「そうなんだ。
だからフロストとしては
その売り込みに躍起になる。
彼が雇ったブレインたちは、
戦略を練ることで一生懸命なのに、
当の本人は、金策に走り回っている。
しかも、肝心のインタビューではニクソンに子供扱いされてしまう。
すっかり彼のペースにハマってしまうんだね。
ところが、そんな彼が自分のプライドを賭けた
戦いに挑むことに本気になってしまう。
それはニクソンが夜中に彼にかけた一本の電話がきっかけ」

----えっ、ニャにを話したの?
「それはさすがに秘密。
ただ、この映画でわかったのは
テレビというメディアの特質だね。
『大統領がやるのなら非合法ではない』という
歴史に残るセリフをニクソンから引き出したフロスト。
その『言葉』もさることながら、
ある質問に対して見せたニクソンの表情。
それが電波で流れた影響が大きい。
映画はこれを『一瞬をとらえることに成功した』と言っている。
その表情を作って見せたニクソン役のフランク・ランジェラ
そして『クィーン』に続き、
実在の人物をひょうひょうと演じた
できることならふたりにダブルでオスカーをあげたいほどだ。
なんて、ぼくにはそんな権限はないけどね」


         (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ニャるほど。もとは舞台だったのだニャ」ぱっちり


※“投げる”のではなく、“あげる”靴のエピソードにも注目だ度

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Unknown (mig)
2009-03-29 18:42:36
えいさん
観ましたよ~!
これ思ってた以上に面白かったです。
実際のこのトーク番組も観たくなっちゃいました。
ケビンベーコンはじめ脇も良かったし
ほんとこの二人はオスカーあげたいほどでしたね~。
あっそうか、靴を投げるではなくあげる。
ほんとだ
■migさん (えい)
2009-04-01 22:36:41
こんばんは。

亀レスになってしまいした。
ごめんなさい。

この映画、ぼくも見ごたえ十分。
オスカー候補作の中では
『スラムドッグ$ミリオネア』に次いで好きです。

靴を投げる……といえば、
オリバー・ストーン監督の
『ブッシュ』がもうすぐ公開。
これ、早く観たいなあ。
見ごたえありました (うめ)
2009-04-02 11:34:07
こんにちは~!
観ました。
あの夜中の電話って、実話なんでしょうか??
観る前から期待してたし、ホント、面白かった。
ラストの二人きりの会話が忘れられません。
『スラムドッグ・・・』も同じ日に観たけど、私的には微妙にこっちが好きでした。
■うめさん (えい)
2009-04-04 11:50:29
こんにちは。

お久しぶりです。
ちょっと風邪をひいてしまi,
お返事がおくれてしまいました。

夜中の電話、
そうですよね。
実話とは思えないほど
よくできた、そして
オモシロいエピソード。

あのラストも、勝者と敗者が一緒にいて
なかなか素敵なエンディングでした。
この2人は素晴らしい (にゃむばなな)
2009-04-04 21:39:55
確かにこの主人公2人ともがオスカーにノミネートされてほしかったですよね。

とにかく緊張感のある展開。渋くて見応えがあって、まさにオスカー候補だけある素晴らしい映画でした。
■にゃむばななさん (えい)
2009-04-06 12:10:16
こんにちは。

やはり力のある俳優の激突は
安定感があって安心できるのはもちろんのこと、
ついつい引き込まれてしまいます。
日本でもこういう映画ができるといいなあ。
こんばんは (ノラネコ)
2009-04-11 00:31:15
なかなかの力作でした。
主役と脚本は「クィーン」組ですね。
あの映画の様に虚実取り混ぜた作りなのかと思ったのですが、ほぼ史実通りの様ですね。
ただ、あの電話はもしかしたら脚色かなと思ったのですが、どうでしょう。
ニクソンも劇中で覚えてないと言っていたし、どうもあそこだけすごく映画的に感じました。
■ノラネコさん (えい)
2009-04-11 11:27:28
こんにちは。
ノートPCからだとノラネコさんのところへの
書き込みがうまくいかないので、
こちらにコメント兼お返事を。

ノラネコさんのところに
ike #iR9c6T4Eさんが書かれていること、
興味深いですね。
これによると「脚色」ということですよね。
そのような脚色をしたことで、
テレビとは何かを描いたこの作品自体が、
同時に映画というものはなにかという
その本質に迫ることに…。
ロン・ハワードの知性と才能を感じさせてくれる逸話ですよね。
確かに (ノラネコ)
2009-04-11 23:58:31
そうですね。
テレビというメディアの本質を描きつつ、その手段を考えると一種の映画論となっている。
ロン・ハワードは独自のポジションを築きつつあるのかも知れませんね。
この人の映画は好きな作品が多いのですが、どちらかと言うと実録物の方が実力を発揮している様に思います。
見応えありました。 (オリーブリー)
2009-04-12 14:37:22
えいさん、こんにちは。

イタリアの靴は女性的とか、ウケました(笑)
インタビュー場面での小ざかしい一言や、やりとりは見応えありましたね。
脇の方々もお上手だったし、ドキュメンタリー調も解りやすかったです。

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