ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『鈍獣』

2009-02-15 21:31:57 | 新作映画
----『どんじゅう~』、ニャにそれ?
「読んで字の通り。
世界一、鈍い男のお話。
なんと言っても、殺しても殺しても死なないんだから?」

----そんなこと、あるの?
「まあ、映画だからね。
ていうか、
もともとこれはクドカンこと宮藤官九郎の伝説の舞台。
2004年に、岸田國士戯曲賞を受賞しているんだ」

----へぇ~っ。どんなお話ニャの?
「すべてが相撲中心の田舎町(ここからしてすでにクドカン)。
そこに失踪した作家・凸川(浅野忠信)を探して、
担当編集者の静(真木ようこ)がやってくる。
たどり着いたホストクラブで彼女を待ち受けていたのは、
凸川の同級生、ホストの江田(北村一輝)、
警官の岡本(ユースケ・サンタマリア)、
そして江田の愛人・順子ママ(南野陽子)に、
ぶりっ子ホステスのノラ(佐津川愛美)。
そこで次第に分かってくるのは
凸川が書いた小説『鈍獣』の中身が
江田や岡本が絶対に知られたくない25年前の事件を
描いているということ」

----ニャるほど、それで江田や岡本は
彼を殺そうとするってワケか?
「うん。ただ、
凸川は『自分は書いていない』と主張。
あまりにも強く言い張るので
観ている方も、どっちが真実か分からなくなるという仕組み。
まあ、映像的にもいろいろなお遊びを駆使してはいるけど、
こういう作品の見どころはやはり、
演じるキャストの個性と個性のぶつかり合い。
まず、主演の浅野忠信が最高。
坊ちゃん刈りで、店に現れるやいつも『もう、おしまい?』
いつもの彼のキャラとはまったく違う。
これだけでも観る価値あり。
あと、南野陽子だね」

----ナンノちゃんか。久しぶりだニャあ。
「うん。クドカンは
TVの『木更津キャッツアイ』でも薬師丸ひろ子や森下愛子を
それまでのイメージを覆す役柄で起用していたけど、
ここでも、昔からのファンをドキッとさせるような
とてもアイドル上がりとは思えない言葉を口にさせる」

----たとえば?
「真木ようこ演じる静のセックスの数が週に2~3回と聞いて
『少ない!20代の頃はやりたくてやりたくて
たまらないはず』(笑)。
これを聞くだけでも一見の価値あり」

----それ、さっきも言った。
「あっ、そうか。
北村一輝のヤンキー・ヘアも一見の価値あり」

----しつこいって。


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でも、一度ハマったら抜けられなそうだニャ」小首ニャ

※今度は、浅香唯を復活させてほしい度

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