ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『愛を読むひと』

2009-02-21 19:17:03 | 新作映画
(原題:The Reader)

----これって、アカデミー賞で
作品賞を含む主要5部門にノミネートされている作品だよね。
「うん。日本での公開が6月19日だから、
もう少し後でもいいかなとも思ったんだけど、
発表がそこまで迫ってきているからね。
でも思うに、この作品が受賞するとしたらケイト・ウィンスレットの主演女優賞かな。
ぼくとしては『レイチェルの結婚』アン・ハサウェイに取ってほしいけど…」

----ウィンスレットって
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』も評判よかったよね。
「あっ、でもこっちでノミネートっての分かるなあ。
驚くことに、この映画の前半はほとんどヌードと言っていいくらい
あっけらかんと脱ぎっぱなし。
後半になると一転して、おばあちゃんの老けメイク。
もちろん脱げばいいってものでもないし、
老ければいいってものでもないけど、
その女優魂には脱帽だね」

----へぇ~っ。タイトルからだと想像つかなかったけど、
これってそんなに長い間の物語なんだ。
「うん。話を要約するとこうなる。
物語は1958年のドイツに始まる。
15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は、
21歳年上のハンナと知り合う。
それは彼女から誘ったのか、少年の性への好奇心からか、
ふたりはほどなく肉体関係へと発展。
ベッドを共にするようになる。
やがてハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになる。
ゲーテ、チェーホフ、ヘミングウェイ……。
ところがある日、ハンナは突然彼の前から姿を消してしまう。
数年後、法学部の大学生になったマイケルは、
法廷でハンナが被告人として裁かれている姿を目の当たりにする。
さらに、彼女はある<秘密>を隠し続けたことから窮地に追いやられ、
無期懲役の判決を受けてしまう」

----うわあ。秘密があるの。
そういうミステリーってフォーンは好きだニャあ。
「うん。これはね。
その秘密がキーワードに。
なぜ、彼女は無実になりえたのに、
そうしなかったのか?
人間の矜持というものを考えさせられる、
実によく作りこまれた映画。
観る人すべての感情を揺さぶらずにはおかない
この数年、映画界に旋風を起こした“ナチス”を
ハリウッド側から描いた作品にもなっている。
時代色豊かなクリス・メンゲスの撮影も
さすがアカデミー賞にノミネートされるだけのことはある。
ただ、作品賞は難しいだろうな。
もっと“強烈”な作品がいくつかあるからね。
ただ、だれもが“名作”と認める映画。
いつまでも心に残ることは
間違いないと思うよ」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニャにニャに。レイフ・ファインズも出てるのかニャ」身を乗り出す

※監督は『めぐりあう時間たち』スティブン・ダルドリーだ度

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