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(原題=Red Cliff II 赤壁:決戦天下)
「さて、今日は久しぶりの“驚速”をやっちゃうかな」
----あっ『レッドクリフ PartII』だね。
でも、原作読んでいないからよく分からないって言ってなかった?
「そのとおり。
ぼくは『レッドクリフ PartI』がけっこうオモシロかったんだけど、
どうもあの映画、
原作ファンにあまり評判がよろしくない。
そのほとんどが『三国志演義』とは違うというものだったみたい。
それを意識したのか、
今回のプレスにはこの映画は『正史三国志』を基にした、
ジョン・ウーのオリジナルということが強調。
確かにそうでなきゃ、
わざわざ映画として作る意味はないよね」
----オリジナルの部分って?
「『PartII』は、映画ならではのキャラクターがさらに増えてくる。
それと、女性に与えられた役割だね。
小喬にしろ尚香にしろ、
彼女らは自分の意志で行動するんだ」
----前作に比べて戦闘シーンが多くなったと聞いたけど、
その話だけ聞くと、
ドラマの方が強いみたい。
「前半は、そうだね。
簡単に言えば、今回のストーリー、
その出だしはこうなる。
慣れない土地での逗留のため、
曹操軍に疫病が発生。
ところが曹操は兵を葬るどころか死体を川に流して対岸へ。
自軍にも疫病が蔓延したことから、
劉備は兵を引き上げる。
そのため矢が少なくなったことを怒った周瑜は諸葛亮に
矢の調達を命じる。
今夜の舞台挨拶で金城武が
『矢を取ってくるところ』を
その見どころにあげていたけど、
なるほどここかって感じだったね」
----えっ?舞台挨拶があったの?
「うん。今夜の試写会は
『レッドクリフ』フェスティバルと銘打って、
TOHOシネマズ六本木ヒルズの全スクリーンを使用。
リン・チーリンや主題歌を歌ったアランまで来ていて、
それを同時開催の大阪と福岡にも流していたんだ。
しかも羽根ペンやプレミアムIDカード(シリアル入り)と大盤振る舞い。
さらにはドリンクにポップコーンまで…」
----それは確かにスゴいけど、
話がそれていニャい?
アクションはどうだったのよ?
「ゴメンゴメン。
あまりにビックリしたから。
さて、今回のハイライトの
2000隻の船の大炎上シーンは
正直言って思ったほどでもなかった。
どこかで観た感じと思ったら、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のスタッフがVFXを担当。
フォーンは知っていると思うけど、
あの第一作って、ぼくはそれほど買っていないんだ。
それよりもその後の地上戦の方が迫力だったね。
劉備軍も加わり、
最後に曹操を追いつめるところは、
諸葛亮を除いて全員が勢揃い。
お得意の三すくみどころか、
いくつもの睨み合いが出てくる」
---そうか。諸葛亮は直接戦いに加わらないものね。
他には?
「監督はラストは『七人の侍』というようなことを言っていた。
で、例のセリフが出てくるのかなと思ったら……」
----思ったら?
「まあ、これは言わない方がいいか。
それよりも夜の戦が多くて分かりにくいところがあったな。
『影武者』ほどではなかったけど。
後はラストの夢のように美しい長江の風景。
これはおそらくVFXだろうね。
ダムの建設で、あんな山水画みたいな風景は
もう望めないんじゃないかな。
そうそう、最後に『あの馬』も出てくるよ」
---ニャんだっけ、それ?
「う~ん。
そういう人は、
もう一回、前作を復習した方がいいかも」
(byえいwithフォーン)
※ある必要性から、もう一度プレスを見直してみたのですが、
INTRODUCTIONには
「歴史書の『三国志』、小説の『三国志演義』を踏襲し、
勇気、友情、愛をテーマにしたまったく新しい物語として完成した
『レッドクリフ』二部作」
コラムの『レッドクリフに見る』三国志の項には
「ベースとなるのは中国における正当な歴史書、つまり正史の『三国志』。
同じくコラムの「これがジョン・ウー版『赤壁の戦い』」には
「『正史三国志』『三国志演義』とは違った解釈で魅せる勇気、
友情にこだわったジョン・ウー版『赤壁の戦い』を紐解く」
とありました。
フォーンの一言「ポップコーン・ムービーにしていいのかニャ?」![複雑だニャ](http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/05/0000123905/28/img3e978586wp6z5g.jpeg)
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※画像はプレスの袋に入っていた記念品です
「さて、今日は久しぶりの“驚速”をやっちゃうかな」
----あっ『レッドクリフ PartII』だね。
でも、原作読んでいないからよく分からないって言ってなかった?
「そのとおり。
ぼくは『レッドクリフ PartI』がけっこうオモシロかったんだけど、
どうもあの映画、
原作ファンにあまり評判がよろしくない。
そのほとんどが『三国志演義』とは違うというものだったみたい。
それを意識したのか、
今回のプレスにはこの映画は『正史三国志』を基にした、
ジョン・ウーのオリジナルということが強調。
確かにそうでなきゃ、
わざわざ映画として作る意味はないよね」
----オリジナルの部分って?
「『PartII』は、映画ならではのキャラクターがさらに増えてくる。
それと、女性に与えられた役割だね。
小喬にしろ尚香にしろ、
彼女らは自分の意志で行動するんだ」
----前作に比べて戦闘シーンが多くなったと聞いたけど、
その話だけ聞くと、
ドラマの方が強いみたい。
「前半は、そうだね。
簡単に言えば、今回のストーリー、
その出だしはこうなる。
慣れない土地での逗留のため、
曹操軍に疫病が発生。
ところが曹操は兵を葬るどころか死体を川に流して対岸へ。
自軍にも疫病が蔓延したことから、
劉備は兵を引き上げる。
そのため矢が少なくなったことを怒った周瑜は諸葛亮に
矢の調達を命じる。
今夜の舞台挨拶で金城武が
『矢を取ってくるところ』を
その見どころにあげていたけど、
なるほどここかって感じだったね」
----えっ?舞台挨拶があったの?
「うん。今夜の試写会は
『レッドクリフ』フェスティバルと銘打って、
TOHOシネマズ六本木ヒルズの全スクリーンを使用。
リン・チーリンや主題歌を歌ったアランまで来ていて、
それを同時開催の大阪と福岡にも流していたんだ。
しかも羽根ペンやプレミアムIDカード(シリアル入り)と大盤振る舞い。
さらにはドリンクにポップコーンまで…」
----それは確かにスゴいけど、
話がそれていニャい?
アクションはどうだったのよ?
「ゴメンゴメン。
あまりにビックリしたから。
さて、今回のハイライトの
2000隻の船の大炎上シーンは
正直言って思ったほどでもなかった。
どこかで観た感じと思ったら、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のスタッフがVFXを担当。
フォーンは知っていると思うけど、
あの第一作って、ぼくはそれほど買っていないんだ。
それよりもその後の地上戦の方が迫力だったね。
劉備軍も加わり、
最後に曹操を追いつめるところは、
諸葛亮を除いて全員が勢揃い。
お得意の三すくみどころか、
いくつもの睨み合いが出てくる」
---そうか。諸葛亮は直接戦いに加わらないものね。
他には?
「監督はラストは『七人の侍』というようなことを言っていた。
で、例のセリフが出てくるのかなと思ったら……」
----思ったら?
「まあ、これは言わない方がいいか。
それよりも夜の戦が多くて分かりにくいところがあったな。
『影武者』ほどではなかったけど。
後はラストの夢のように美しい長江の風景。
これはおそらくVFXだろうね。
ダムの建設で、あんな山水画みたいな風景は
もう望めないんじゃないかな。
そうそう、最後に『あの馬』も出てくるよ」
---ニャんだっけ、それ?
「う~ん。
そういう人は、
もう一回、前作を復習した方がいいかも」
(byえいwithフォーン)
※ある必要性から、もう一度プレスを見直してみたのですが、
INTRODUCTIONには
「歴史書の『三国志』、小説の『三国志演義』を踏襲し、
勇気、友情、愛をテーマにしたまったく新しい物語として完成した
『レッドクリフ』二部作」
コラムの『レッドクリフに見る』三国志の項には
「ベースとなるのは中国における正当な歴史書、つまり正史の『三国志』。
同じくコラムの「これがジョン・ウー版『赤壁の戦い』」には
「『正史三国志』『三国志演義』とは違った解釈で魅せる勇気、
友情にこだわったジョン・ウー版『赤壁の戦い』を紐解く」
とありました。
フォーンの一言「ポップコーン・ムービーにしていいのかニャ?」
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※画像はプレスの袋に入っていた記念品です
正史だと魏を王朝の正統継承国とする歴史ですから蜀も呉も統一の邪魔をする第三国な筈なんです。もちろん矢を調達する孔明の知略とかの講談ネタ話もないし。
ジョン・ウーは確信犯でしょうけど、なんとなく1の時といい、肝心の広報の人がちゃんと三国志演義を知らない可能性が…
今回のプレスを読んでみて感じたのは、
大ヒットにも関わらず『三國志』ファンからのツッコミがあまりにも多かったため、
少し釈明が入っているのかな…ということ。
ただぼくも、ざっくり読んだだけなので、
誤読している可能性も。
今夜読み直して、違っていたら訂正させていただきます。
m(__)m
歴史には主人公などありません。周瑜伝なんかでは、曹操は「曹賊」と言われますしね。失礼ながらよろづ屋TOMさんは、史書自体を読まれたのか?と思ってしまいます。
ただ、史実をふくらます過程で、演義のイメージが強く、かつ史実とさほどに矛盾しないことについては、演義を使っていますね。例えば十万本の矢や劉備夫人の井戸への身投げなどですね。
しかし、周瑜が赤壁の戦いの中心であったという史実は曲げていません。ここが演義と大きく違うところですね。
その乏しい知識の中では、歴史書として曹家を指しての賊扱いはなかったもので、上記のコメントに至ったものです。
勉強不足でえいさんにもご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした。
まとめレスで失礼します。
■keiさん
はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。
そういえば、
今回、曹操が悪役(?)ながらも魅力的に描かれていました。
本文には書き忘れてしまったのですが、
病に伏した兵たちを鼓舞するシーンなどは、
なるほど
こうやって人心を掌握するのかと、
感心させられました。
(好きではないですが…)
あと、オモシロかったのが
周瑜と曹操が、それぞれ
お互いを「逆賊」と言い合うところ。
どちらも自分が正しいと思っているわけで、
あたりまえではありますが
立場によって「逆賊」は変わるんだなと思いました。
■よろづ屋TOMさん
お心遣いありがとうございます。
この映画、ぼくにも「三国志」への目を開かせてくれました。
そういう人、他にも多いかも。
舞台挨拶では例の「十万本の矢」について、
金城武が「本ではいま一つはっきりしなかったイメージがくっきりとなった」
みたいなことを言っていました。
あと、これはプレスに載っている金城武のコメントですが、
興味深いので少し引用します。
「僕が見てほしいのは、孔明が『風を借りる』シーンです。
僕が読んだ本にそういう表現があったのですが、
監督が読んだ本には『孔明は計算上、風が吹くのがわかっていた』と書かれていたみたいで、
『それは読んだことがない。おもしろいからやってみよう』と言ってくれたんです」
とのこと。
「三国志」って
ほんと、いろんな本が出ているんだなということがわかったエピソードでした。
なんともうらやましい。
自称三国志オタクですが、パート1はよかったですよ。
三国志の名場面は一応魅せてくれています。
何ぶん、有名登場人物が多いので、それぞれの人物に思いを寄せて物語を想像できるのが三国志の魅力です。
ちなみにボクは大の孔明ファンですが、周瑜も大好きで、
ゲームでは周瑜キャラもよく使います。
といいながら、実は曹操も好きなんです。
北方三国志では曹操もなかなか魅力的に描かれています。
というわけで、とにかくパート2が待ち遠しい春です。
そうでしたか。名場面はすべて入っていたんですね。
どうりで、ぼくみたいな
素人でも楽しめたはずです。
第二部では曹操も魅力的に描かれています。keyakiyaさんでしたら
十分にお楽しみいただけるのではないかと…。
ぜひ、ご期待ください。
どうでもいいエピソードがダラダラと続く退屈な展開、
余計なだけの女優陣、パート1と代わり映えしない男優陣
ちゃぶ台があったら、お茶ごとひっくり返したくなりました。
こんな内容でラストにそれらしいことを言われても少しも心に響きません。
戦闘シーンで多少盛り返しますが、それとて新鮮味はなし。
中村獅童は架空の人物だけに設定にこだわらない人物になって良かったです。
しかし前後編に別ける必然性はほとんど無いですね。
JKさん的にはダメでしたか。
ぼくは楽しめたので、
こういうとき、どうお答えすればよいのやら…(汗)。
ぼくは、ラストのそろい踏み、
ゾクゾクしたんだけどなあ。
歴史モノというよりは最後は『男たちの挽歌』の頃と変わらず英雄モノとして締めたところもこの監督らしかったと思いました。