(原題:Australia)
----これ観るの、いつもに比べてちょっと遅いよ。
もう公開まで2週間しかないじゃニャい。
「いやあ、3時間近い映画は
どうしても腰が引けてしまうんだよね」
----でも監督がバズ・ラーマンだし、
その凝った映像を観ているだけで楽しんじゃニャいの。
「うん。でも彼の作風がこの叙事詩に果たしてあうのか、
そこが恐れていたところでもあったんだけどね」
----観てみてどうだったの?
「前半は、
たとえばシルエットの主人公たちを
まばたく星空の大地に立たせた姿を大ロングで捕えたりと、
まるで絵画のように美しい映像が次々登場。
一瞬、どんなお話なのか分かりかねる導入部とも合わせて
『おおっ』と思ったんだけどね。
いかんせん、やはり長すぎる。
後半は要らなかったんじゃないかな」
----そう言われても分からないよ。
前半と後半ってどう違うの?
「簡単に言うと、
前半はロンドンからオーストラリアにやってきたサラ(ニコール・キッドマン)が、
そこで夫が殺されていることを知り、
彼の遺志を継いで
1500頭の牛を遠く離れたダーウィンの港まで運ぶというもの。
もちろん、そんなことが彼女一人でできるはずもなく、
カウボーイのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)の助けを借りる。
そんな彼らのじゃまをするのがニール(デヴィッド・ウェンハム)。
彼は、火を放って牛を暴走させたり、川に毒を入れたり。
反発しあいながらも結ばれるサラとドローヴァー。
と、これはハリウッド映画の常道だね。
さて、後半は幸せな家庭を築いたふたりが、
ちょっとしたことから諍いを起こし、
離ればなれになってしまう。
そこに太平洋戦争が勃発。
日本軍の大空襲の前に炎上するダーウィンの街。
果たして彼らは生きてめぐり逢うことができるのか?」
----それは確かに一大叙事詩だ。
「タイトルが『オーストラリア』と言うくらいだから、
あれもこれも詰め込みたいのは分かるけど、
後半はもう物語を語るのに精一杯という感じ。
余裕が感じられなかったね。
なにせ、ここに
オーストラリアの先住民族アポリジニの話を絡ませているんだから。
というよりも、本当はそれが軸になっているんだけどね。
でも、そこについて喋り出すと、とりとめがなくなる。
というわけで、今回はあくまで
オーストラリア出身のこの2大スター中心に…」
----そういえば、えいは以前から
ヒュー・ジャックマンが若い頃の
クリント・イーストウッドみたいだと言っていたよね。
「そう。
今回はカウボーイのお話だし、
それを観ていると、
ぼくの言っていたことも
まんざら間違ってもいないかなと。
一方のヒロイン、サラの造型、鼻っ柱の強さも
まるであの頃の西部劇のヒロインみたい。
ただ、あそこまでツッパリきれていないところが、
現代の視点だからか、
それとも舞台がオーストラリアだからか…?
まあ、ニコール・キッドマンはイメージがピッタリだったけどね」
----でも、その牛の大暴走とかはスゴいんじゃニャいの?
「う~ん。でもこれが悲しいことに
『どうせCGなんでしょ』と…。
アポリジニの(血を引く)少年が崖に追い込まれたりするんだけど、
あまりハラハラしない。
高いところだと、ホンモノの観覧車の方がよっぽど怖いや」
----ニャに、それ(笑)。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「もし『ジャパン』だったら、どうなるのかニャ」
※オーストラリア出身の俳優は、ほんと多い度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
----これ観るの、いつもに比べてちょっと遅いよ。
もう公開まで2週間しかないじゃニャい。
「いやあ、3時間近い映画は
どうしても腰が引けてしまうんだよね」
----でも監督がバズ・ラーマンだし、
その凝った映像を観ているだけで楽しんじゃニャいの。
「うん。でも彼の作風がこの叙事詩に果たしてあうのか、
そこが恐れていたところでもあったんだけどね」
----観てみてどうだったの?
「前半は、
たとえばシルエットの主人公たちを
まばたく星空の大地に立たせた姿を大ロングで捕えたりと、
まるで絵画のように美しい映像が次々登場。
一瞬、どんなお話なのか分かりかねる導入部とも合わせて
『おおっ』と思ったんだけどね。
いかんせん、やはり長すぎる。
後半は要らなかったんじゃないかな」
----そう言われても分からないよ。
前半と後半ってどう違うの?
「簡単に言うと、
前半はロンドンからオーストラリアにやってきたサラ(ニコール・キッドマン)が、
そこで夫が殺されていることを知り、
彼の遺志を継いで
1500頭の牛を遠く離れたダーウィンの港まで運ぶというもの。
もちろん、そんなことが彼女一人でできるはずもなく、
カウボーイのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)の助けを借りる。
そんな彼らのじゃまをするのがニール(デヴィッド・ウェンハム)。
彼は、火を放って牛を暴走させたり、川に毒を入れたり。
反発しあいながらも結ばれるサラとドローヴァー。
と、これはハリウッド映画の常道だね。
さて、後半は幸せな家庭を築いたふたりが、
ちょっとしたことから諍いを起こし、
離ればなれになってしまう。
そこに太平洋戦争が勃発。
日本軍の大空襲の前に炎上するダーウィンの街。
果たして彼らは生きてめぐり逢うことができるのか?」
----それは確かに一大叙事詩だ。
「タイトルが『オーストラリア』と言うくらいだから、
あれもこれも詰め込みたいのは分かるけど、
後半はもう物語を語るのに精一杯という感じ。
余裕が感じられなかったね。
なにせ、ここに
オーストラリアの先住民族アポリジニの話を絡ませているんだから。
というよりも、本当はそれが軸になっているんだけどね。
でも、そこについて喋り出すと、とりとめがなくなる。
というわけで、今回はあくまで
オーストラリア出身のこの2大スター中心に…」
----そういえば、えいは以前から
ヒュー・ジャックマンが若い頃の
クリント・イーストウッドみたいだと言っていたよね。
「そう。
今回はカウボーイのお話だし、
それを観ていると、
ぼくの言っていたことも
まんざら間違ってもいないかなと。
一方のヒロイン、サラの造型、鼻っ柱の強さも
まるであの頃の西部劇のヒロインみたい。
ただ、あそこまでツッパリきれていないところが、
現代の視点だからか、
それとも舞台がオーストラリアだからか…?
まあ、ニコール・キッドマンはイメージがピッタリだったけどね」
----でも、その牛の大暴走とかはスゴいんじゃニャいの?
「う~ん。でもこれが悲しいことに
『どうせCGなんでしょ』と…。
アポリジニの(血を引く)少年が崖に追い込まれたりするんだけど、
あまりハラハラしない。
高いところだと、ホンモノの観覧車の方がよっぽど怖いや」
----ニャに、それ(笑)。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「もし『ジャパン』だったら、どうなるのかニャ」
※オーストラリア出身の俳優は、ほんと多い度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
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(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
本当はアポリジニでも白人でもない少年を軸に、アポリジニの歴史や考え方の素晴らしさを描きたかったんでしょうね。
でもそれでは地味なので、ニコールの恋の話をいれたりして迷走してしまった感じですね。
…で、気がつくと2時間45分の大長編に!
きっと裏ではものすごい攻防があったんでしょうね。
『もっと削れ!』『これ以上削るとオーストラリアの素晴らしさを語れない』…的な。
そこそこ楽しかっただけに、もうちょっとコンパクトにまとめてほしかったですね~。
あわてて修正しました。
そうそう、あの少年はアボリジニの血を引いているだけでした。(汗)
さて、アボリジニのことを描くとしたら、
あのふたりのロマンス、そして冒険は確かに余計。
言いたいことが拡散してしまった気がします。
しかもアボリジニは、
あのキング・ジョージしか出てこないし…。
しかし、後半はほんとうに疲れました。
大好きな「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマンなので期待しすぎたかもしれません。
後半は、ただメロドラマのようでしたしね。ニコール好きですし、私は飽きはしませんでしたが。
『ムーラン・ルージュ』は
ほとんどがセット撮影でしたが、
こちらは反対にオール・ロケ。
どちらかというと『ロミジュリ』に近いはずですが、
あのスピード感は残念ながらなかった気がします。
でも、3時間近くを見せきるところは
(ちょっと後半ダレたけど)
並の監督じゃないですよね。
オーストラリアのあのエリアで、あの服装は暑すぎるなんて思いながらの映画でしたが、オーストラリアコーヒーが飲めるカフェがあるってご存知でしたか?
神田小川町ペレは、オーストラリアメルボルンにあるペレグリーにというカフェがモデルです☆
是非ご来店下さい!
www.dfv.jp
オーストラリアのコーヒーというのがあるんですね。
ご紹介ありがとうございました。
小川町は、もう何年も行っていませんが、
機会があったらうかがいたく思います。
ありがとうございました。
アレもコレもって監督の気持ちだけはビンビン伝わってきた感じ。
私は、この手の作品での常道や定番は安心して見ていられるので好きです。
なげーなぁ~・・ではあるけれど(^^;
この映画、もちろん、そんなに悪いという映画ではないです。
でも、バズ・ラーマンだし……とか、
どうしても欲が出てきます。
前半部分と後半部分と違うタッチで描こという意図での、
ナラのナレーションだったのだと思うのですが、
ちょっとバランスが悪かったように思います。
大好きなインド映画でよく使われるパターンですが、
伝えたい事が明確にあるなら有効ではない気がしました(笑)
多分描きたかったのであろう後半部分が駆け足過ぎて大味な印象でした。
語りたいことが次々浮かんでしまって、どんどん語ってしまい、
結局相手にざっくりとした事しか伝わらなかったという感じがしました。
と言ったら厳しいでしょうかね(笑)
自然とか映像はキレイでしたし、ナラ役の男の子も良かったのですが・・・
キング・ジョージもせっかくの素材を生かしきれていない印象で残念でした(涙)
壮大な景色を見せているんですから、あそこはもう少し映像に気をつけてもらわないと!