ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ジェネラル・ルージュの凱旋』

2009-02-26 22:09:44 | 新作映画
----大ヒットした 『チーム・バチスタの栄光』
の続編。
田口公子(竹内結子)
白鳥圭輔(阿部寛)コンビの復活か。
ニャんだか、それだけで観たくなるね。
「フォーンがそう言うくらいだから、
この映画のヒットも間違いないんだろうな」

----こんどもニャにか事件が起こるの?
「うん。舞台は同じ。
東城大学医学部付属病院。『救命救急の速水センター長は
医療メーカーと癒着している』という
差出人不明の二種類の内部告発文書が届くんだ。
一通は田口、一通は白鳥。
ところが、その二通。
片方はワープロで、片方は手書き。
しかも手書きのほうには、共犯者の名前が書き添えられている。
かくして、ふたりの凸凹コンビによる捜査が始まる…」

----ふうん。するとその速水というのを演じるのが堺雅人ってわけ?
「そうだね。
この映画は、その筋書きや、謎解きよりも、
昨年の顔とも言うべき、
今が旬のこの堺雅人の演技を観る映画。
主人公であるはずの田口や白鳥が
前回以上に後ろに回っている。
まあ、阿部寛はあのギョロ目。
目力と目力の勝負って感じもあったけど、
やはりこれは堺雅人。
いい役をもらったものだ。
中村義洋監督の演出は前回よりも平板に見えたけど、
クライマックスの『倫理委員会』のシーンからは、
この堺雅人の演技でぐいぐい牽引してゆく。
しかし、この原作者はうまいなあ。
怪文書が二通ある意味、二通がなぜか違う意味も
見事にオチがある。
『ジェネラル』→『凱旋』と、
順番にタイトルの意味がわかってゆき、
最後に『ルージュ』の意味がわかった時には、
目に熱いものがこみ上げてくる」

----えっ、泣ける映画ニャの?
「そう。いわゆる感動作だね。
テーマとしては救急医療、
それも最近社会問題化している『患者のタライ回し』や
あるいは『医師不足』『医師の倫理観』、
さらには『誰も守ってくれない』
にも出てきた『トリアージ』を扱いながら、
原作者・海堂尊は医師へのやさしいまなざしを忘れない。
前作でもそうだったけど、
決定的に悪い奴は個人の資質としている」

----俳優はどうニャの?
「個人的には大林信彦映画の顔だった
尾美としのり林泰文の2ショットが楽しかった。
あとは、そうだね。
前作と同じ病院ということで佐野史郎&玉山鉄二の再登板。
なかでも堺雅人が佐野史郎に対して見せる
微妙な反応の演技。
これは意味が深い。
ここは見逃しちゃダメだよ」


(byえいwithフォーン
フォーンの一言「でも、犯人は誰ニャのかニャ」="小首ニャ">


※泣ける映画とは思わなかった度

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