ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』(@「シネマのすき間」)

2009-02-03 22:31:21 | 新作映画
-----さて、今日はカタログハウスの「シネマのすき間」へお出かけの日。
そこで聞いたんだけど、
この映画 『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
2008年アカデミー賞最多の13部門にノミネート。
でも、えいは9部門10ノミネートの『スラムドッグ$ミリオネア』の方が好きなんだって。
ついでに聞いちゃったんだけど、
アカデミー賞作品賞ノミネート作品の中でのお気に入り、
続いて
『フロスト×ニクソン』『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
『愛を読むひと』『ミルク』
の順なのだとか。
あれっ。でもまだ『ミルク』のお話しか聞いてない。
もう、どういうこと?


          (byフォーン)

「これは、きっと出し惜しみしているに違いニャい」ご不満

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『昴ースバルー』

2009-02-02 22:12:44 | 新作映画
「そういえば、あったなこういう漫画」
----あらら。リアルタイムで読んでたの?
「いや。ちょうど
ぼくが『ビッグコミックスピリッツ』に別れを告げる頃に連載が開始。
内容が内容だけにスルーしていたんだ」

----それって、どういう内容ニャの?
「簡単に言えば、
バレエを目指す女の子のお話」

----それは確かに縁がなさそうだ(笑)。
「そうなんだ。
まずぼくにバレエの素養がないからね。
この映画も、だからどう評していいのか。
主演の黒木メイサが自分で踊ったというのが
売りのひとつになっているようだけど、
エンドクレジットを見たら、
スタンドインが何人もいるようだし、
クライマックスで、高熱に倒れた中で彼女が踊る演目が
『そのけだるさが、うまく人と大地の間にある重力を出している』
なんて言われても
ほほ~っと思うしかない。
まあ、後は『空気に含まれている情報』だの、
『夢を掴むために人を傷つけるというのは
けっこうキツいもの』といった
ドキッとするセリフもいくつか散りばめられているけれど、
これも(おそらく)原作のものだしなあ」

----う~ん。でも映画としての見どころがどこかあるでしょ?
ほら、監督が『不夜城SLEEPLESS TOWN』リー・チーガイなんだし…。
「それを言うなら、
美術監督の種田陽平だろうね。
すばるが心のよりどころとしているパレ・ガルニエ。
それが、ありえないほどケバい建物。
周囲とはまったく調和していない
と思ったら、
なんとそこはストリップも行なわれる猥雑なキャバレー。
しかもオーナー日比野五十鈴(桃井かおり)の部屋が
いかにも昭和という感じのゴージャスさ」

----それってどういうの(笑)?
「えんじ色というか、絨毯や緞帳のイメージ。
あと、押さえておきたいのは黒猫さんの使い方かな。
すばるが子どもの頃、初めてパレ・ガルニエを訪れるとき、
上海である大切な人の訃報を聞くとき、
そしてラストと、
重要なシーンには必ず黒猫登場。
まるで『不思議の国のアリス』の時計を持ったウサギみたいな使われ方。
これは嬉しかったね」


           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「スバルと言っても谷村新司とは関係ないのニャ」もう寝る

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『ダイアナの選択』

2009-02-01 16:38:31 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


(原題:The Life Before Her Eyes)

「う~む。
これは日本語のタイトルのつけ方がうまい。
決して嘘を言っているわけじゃないけど、
映画本体と同じ。
巧みにミスリードされる。
なんて、こんなことも
あまり言ってはいけないんだけどね」

----確か、ユマ・サーマンが主演しているんだよね。
主人公はダイアナってことか。
「ところが彼女を演じるのはユマ・サーマンだけじゃないんだね、コレが。
17歳のダイアナに扮しているのはエヴァ・レイチェル・ウッド
じゃあ、まずは物語から。
“自分探し”でツッパッた生き方をしているダイアナ。
彼女はロッカールームで煙草を吸っていたところを、
危うく先生に見つかりそうになる。
そんなダイアナを助けてくれたのが
品行方正なモーリーン(スーザン・サランドンの娘エヴァ・アムーリ)
以来、ふたりは仲よくなるんだけど、
とんでもない事件が発生し、
ふたりを引き裂いてしまう」

----ニャにが起こるの?
「いつものように
トイレでたわいもないお喋りをしていたところに
突然、クラスメイトのマイケルが銃を持ってやってくる。
すでに、校内を血の海に染め上げている彼はふたりに
銃を突きつけ、
『どっちを殺す?』と聞く……」

----うわあ。ヒドい話だニャあ。
「詳しく話すのは避けるけど、
映画は、この日を軸に、
それまでのふたりの出会い、些細な喧嘩、
ダイアナの恋人のこと、
さらには母親となった32歳ダイアナ(こっちがユマ・サーマン)の
事件のメモリアル・デイにおける娘の失踪など、
いくつかのできごとを時制をバラバラにして描いていく。
ところが途中から、その時空が妙な歪みを見せてくる」

----どういう意味?
「現実感が乏しく、
つかみどころのない感覚になってくるんだ。
もしかしてこの中の誰かは現実にいないのではないか?
あるいは誰かの夢なのか、それとも妄想なのかも…。
そういう感じだね」

----ニャるほど。
「その現実感が崩壊していく感覚を
受け入れられるかどうかで、
この映画への評価は変わってくるんじゃないかな」

----えいは、どうだったの?
「観ている間は、
納得がいかなかったり
辻褄があわないような気にもなったけど、、
もしかしてもう一度見直したら、
なるほどとなるかも。
これはそういう映画だね。
悪夢感覚の出し方は上手いと思うよ」

----ふうむ。
でもさっきからニャにか言いたそう。
うずうずしてるでしょ。
「バレたか(笑)。
ではネタバレギリギリで、キーワードを。
(1)郵便屋さん(2)ゾンビーズ(3)原題」

----ニャンだそれ?

           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「悪夢感覚ってよく分からニャい。フォーンはぐっすり寝るからニャあ」もう寝る

※後味が問題だ度

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画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。