マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

武蔵野台地と山手線(その2)

2016年01月27日 | 東京散歩

 今回の地図は1/10000地形図(国土地理院)をもとに作成したものをお借りした。(右の地図)

 山手線一周乗車は実際は巣鴨駅をスタートとしたが、田端駅を始点とする記述の方が台地の説明には適するように思え、田端駅からスタートの事とする。

 スタートして直ぐに電車は上野台地に差し掛かる。上野台地は幅が非常に狭く、通過するときに、右側を見るとその断面がはっきり見えて面白い。左下側からは湘南新宿ラインが突然現れ、鉄道ファンならずとも興奮するポイントだ。山手線唯一の踏切を過ぎ、千駄木・不忍谷(かつて谷田川が流れ現在暗渠)を越えると駒込駅。ここと次の巣鴨駅は本郷台地を切り拓いて造られた。

 次の駅の大塚は指ヶ谷谷(かつては小石川の上流にあたる谷端川が流れていたがこちらも暗渠化)の上に建っている。大塚を過ぎると小石川・目白台地だ。池袋に近づくにつれて高度を上げ、湘南新宿ラインの線路と同じ高さとなり池袋のホームに滑り込む。池袋と目白は小日向・目白台地上。目白を過ぎると神田川が見え始める。平川谷だ。山手線上では唯一ここから富士山が望めた。鷺宮高校へ勤務していたころ、天気の良い日には一瞬の富士の姿を眺めたものだ。今はビルに遮られ見えないかも知れない。その日は曇り、展望は無理だった。

 平川谷を越えれば牛込台地。台地を走っている雰囲気は無いが、高田馬場以外の新大久保・新宿・代々木のどの駅も30m以上の標高があり、新大久保⇔新宿間はこの線路の最高地点。原宿を過ぎる辺りで牛込台地を離れ、駅名からも谷の上の駅と分かる渋谷へ。駅脇には渋谷川が流れ渋谷より下流は殆ど暗渠化されていない。下流は古川となって東京湾に注ぐ。恵比寿は谷の上だが、そこを過ぎ芝・白金台地に突入すると台地の中に目黒駅がある。左手を走行していた湘南新宿ラインとは立体交差し何時の間にか列車は右手を走っている。目黒を過ぎ五反田から先は低地を進み台地からは離れていく。大崎駅を前後に目黒川を2回跨ぐと品川。

 品川から田町へと進む右手の広大な更地に新駅建設の作業が進められていた。武蔵野台地の東縁を京浜東北線と並行して田端へと続く途中の、上野駅から先は左手に上野台地が迫ってくる。
 武蔵野台地東縁の7つの台地のなかで、山手線と関わりを持たない台地は赤坂・麻布台地と四谷・麹町台地。その2つの台地を内側にして、山手線は台地と谷を交互に越えて一周しているのだ。
 
 山手線駅29駅のなかで、台地と谷の関係で面白いと感じている駅がある。ホームから地上へと出るのに上り階段と下り階段のある駅だ。典型的な駅が駒込駅。階段を上れば本郷台地で、下れば谷側に下りることになり、この駅のホームから台地と谷を結ぶ坂が見えることとなる。このように谷側改札口と台地側改札口のある駅は他には原宿・上野・鶯谷を含めると都合4つある。山手線一周は兎も角面白い。



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