8月18日、高遠へ向かう車運転中に”秋葉街道”と思い込んでいた道が、車ナビでは杖突街道と表示されていることを知り、秋葉街道について詳しく知りたくなった。まずはその始点と終点だけでも特定したいと思い、ネット検索をしたが、意外に明確にはならなかった。ホームページやブログを書く人によって内容が異なるのだ。後で知ることとなるのだが、秋葉街道は秋葉神社へのお参りの道。時とともに道そのものが変化し、神社さえも創建当時とは異なる場所へと移転していた。当然、国道152号線などの様に定義もされていない。人が呼称してきた、言わば俗称の街道名はその範囲の特定が難しいのだ。
そこで、豊島区の図書館に出かけ、『長野県の歴史』や『絶景の街道』などを借りてきたが、はっきりとは書かれていなかった。
漸くに思いついたのが、図書館のオンラインシステム。文京区の図書館のシステムだけではないだろうが、“秋葉街道”をキーワードにして検索すると、本の題名に“秋葉街道”の文字は登場しなくても、本文に“秋葉街道”が登場していれば、検索にかかる。文京区のシステムでは『塩の道ウオーク』が検索された。
この本の著者は16日間かけて、太平洋側の相良港(静岡県)から日本海側の糸魚川までの430キロを徒歩のみで横断し、秋葉街道を①相良→遠山郷→小川路峠→飯田市とし、更にもう一本②遠山郷から北上し杖突峠を超えて岡谷市までと規定していた。この道中記は大変面白く、現在読みかけているのだが、残念ながら、大鹿村や高遠の経由のルートは登場してこない。しかし参考文献として、表題の本をあげ、「文章、手書き地図、写真の三位一体は傑作の名にふさわしく、読み始めたら寝食を忘れるとはまさに本書のことである」と絶賛している。
これは是非読もうと、いくつかの区の図書館に検索するも見当たらず、最後は“古書店”に検索し見出した。その値段だが、最高値4000円、最低値1500円と幅広いのにびっくり。勿論1500円のものを購入したが、昨日漸く届き、眺め始めたところである。
この街道の最難所”青崩峠”の写真が美しい。(右上の写真)