マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

NHKスペシャル「巨大災害」を観る(その1)

2014年09月09日 | 科学・原発問題

 8月30日(土)に、NHKスペシャル番組「巨大災害」のうちの第1集”異常気象”を観た。かねてより興味を抱いていたテーマについて、切り込んだ分析をしてくれるだろうと期待していたが、その期待を裏切らない出来栄え。コンピューター・グラフィクなども多用して分かり易い説明がなされていた。録画はしてあったが、映像をパソコン上に映し出し、画像をスキャンしたくてオンディマンド配信とした。1回の代金は216円。




 今年に入ってから、日本でも、世界的規模でも異常気象が相次いでいる。異常気象とは30年に1度以下という、極めて稀な状況の気象と定義されているとのことだが、今年だけで、全国150カ所以上で、最高気温・降水量の観測記録が更新されたという。
 関東地方を中心に大雪が降ったのは2月。6月には北海道では37度8分まで温度が上昇し、東京では流氷の様に流れるヒョウが降った。8月、四国では雨量が1000mmを超えた地域が観測され、広島県では豪雨による土石流が発生し、甚大な災害となり、多くの方が亡くなった。
 一方アメリカ大陸西海岸では、2月に、500年に一度という大干ばつに見舞われ、同じ頃、アメリカの中部から東海岸にかけては平年を20度も下回る寒波に襲われ、大雪が降った。


       (大量に降って流れる雹)


 何故同じ時期に異常気象が多発していたのか?イギリス気象庁は、そのメカニズムを分析し、異常気象の原因は偏西風にあるという結論に達した。偏西風の北側では寒気、南側では暖気を帯びるが、風の波が移動することによって寒気と暖い空気が交互にやって来て、寒と温が数日ごとに入れ替わる。かくして偏西風は地球の熱のバランスを保つのに役だっているのだそうな。
 しかし、今年は、偏西風の風そのものは例年の様に流れているが、波形が同じ位置に固定されてしまい、暖かいところと寒いところが固定化されてしまったのだ。温かい空気と冷たい空気がとどまり続けることが何回も繰り返されり、異常気象に繋がったとの分析が説明された。(右写真の上が寒気で、下が暖気。その境目の白い波動が偏西風、という概念図)

 ではなぜ偏西風の波の位置が固定化されたのか。(その2で)