市川準監督の映画「BU・SU」を鑑賞。
公開時の時代が主人公と同じ年代だったのもあり昭和な風景を懐かしく思い出しつつ見れました。色々と忘れてた雰囲気を久しぶりに感じ当時は大阪にいたので東京はこんな感じだったんだなと現在との違いなんかも興味深く見れた。フィルム撮影の映像も移動撮影や編集等なかなか今見ても新鮮な部分もあったりで面白かった。覇気の無い表情の主人公の物語でしたが佇まいや映像から段々と魅力が伝わって来て最後の踊りの場面は素敵でした。アイドル映画な側面もある大人しいけど、なかなかパンクな映画だと感じました。
溌剌とした青春物語では無く悶々とした悩みを抱えるリアルな等身大な青春物語で多くを語らずに映像で伝わる一品でした。
主人公の冨田靖子も良かったしエキストラを含めて脇役の存在がとても上手く活かされていたとも感じました。