ヤン・シュヴァンクマイエル監督の「オテサーネク 妄想の子供」という気になっていた映画を大画面にて鑑賞。子供が出来ない夫婦が拾ってきた木を我が子のように育てるという切なく哀しい物語で始まり段々と変な展開へ向かいました。悲しくも可笑しくも恐ろしくもあり最後はどうなっちゃうんだろう?という予測不能の斬新な映画でした。チェコの民話が元になっているらしいです。


途中から近所の子供がその事に気づいて急に木の子供を守ろうとするのは何で?と少し思いましたがマッチ棒で近所の誰をご飯にしちゃおうかと選んだりエロじじいを食べさせちゃうとか子供ならではの無邪気な残酷さがあって可笑しくて恐ろしかった。
木の子供が人食っちゃう場面も可笑しさと怖さが混ざった変な感じがあり良かったです。
コマ撮りアニメで動く木の子供はインパクトがありました。効果音も嫌な感じで効いてましたね。役者陣も皆、個性的で表情が良かった。奥さん役の女優さんが美人でした。
何だこりゃ?という独特の不思議な魅力と毒のある個性的な映画で気に入りました。

