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どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「Jenifer」

2006年03月12日 | 映画
アメリカのTVシリーズで「Masters Of Horror」という番組がある。ホラーの1時間物の作品でファースト・シーズンの監督は僕の大好きな監督達ばかり。アルジェントにフーパーにカーペンターにダンテ、ランディス、クレイブンとか凄いメンバーである。日本ではまだ未公開だが、早く見たくてしょうがなかった作品です。今日、仕事が終わってからそのうちの1本を観る事が遂に出来た。
最も観たかったダリオ・アルジェントの新作「Jenifer」です。
タイトルからして「フェノミナ」のジェニファー・コネリーを連想させる感じで色々とどんな作品かと想像していたのですが・・・見終わっての感想はキツい哀しい物語でした。
海外版の為、日本語字幕が無かったのですが映像で見せる映画なので台詞分からなくても十分、理解出来て見る事が出来ました。細かいディティールまでは理解出来てないとは思いますが、問題無いレベル。映像で物語を語るその手腕は見ていてとても勉強になりました。

ここからは半分ぐらいネタバレが含まれてるので観てない人は読まないで下さい。
観たいとか思ってないけども興味はある人は読んでみて、そしていつか観てみて下さい。
結末は書きませんから。
ホラー好きな人にはお勧め出来ます。ユニークで哀しく恐ろしい物語です。

主人公は刑事。殺されそうになっていた少女を助ける所から物語は始まる。殺人者から助けたその少女の顔はモンスターのような形相。しかも口が訊けなくて哀しい鳴き声を出すだけ。
そんな可哀想なモンスター少女に救いの手を差し伸べる刑事。少女も頼る人が他にいなくて彼にすがる。前半はちょっぴりユニークであり、哀しい感じ。少女は顔はモンスターのようでもスタイルはとてもよくセクシーですぐに脱ぎます。そんな少女の激しい誘惑に負ける刑事。とにかくこの少女はヤリマン。ここで僕は付いて行けなかったのですが刑事ははまってゆく(狂ってゆく)。しかし、この少女はモンスターそのものの性格を露にして飼っていた猫やら近所の子を捕まえて食べてしまう。
そういうモンスターだけどやっぱり人の姿をしてるからどうする事も出来ずに少女を匿う刑事。
そして、どんどん恐ろしくも哀しい結末へ向かう。

なんともいえない哀しみと恐ろしさが同居する作品。なかなか良かった。刑事の行動には理解出来ない所もあるが狂っていったと思えばまぁ許せるか。猫ちゃん食べた時点で僕の場合はもうアウトですけどね。

他の監督作品も是非、観てみたいシリーズ(計13作品)です。早く日本でもDVDとかにならないかなぁ?