例大祭新刊の通販分、さっそく第1陣が届きました。
今回は例大祭新刊だけじゃなく、艦これ本も混じってるので、まずはそちらの方からレビューしていきましょう。
なお、まだ去年の冬コミ新刊レビューどころか紅楼夢レビューが終わっていないことからは全力で目を背けるものとします。
・孤島のふたり(調布市民ふれあい文化サークル)
「航空戦艦対空飛ぶギロチン」でわたくしのハートを鷲掴みどころかゴッドハンドスマッシュしてくれたサークルさんの新刊は、孤島に流れ着いた日向とタ級のキャッキャウフフなサバイバル生活のお話。
なんつうかアレですよね、突然小さな女の子を預かることになった偏屈オヤジって感じですね日向。
この不器用さ(というか脳筋)が愛おしい……。
タ級はタ級でなんかもう完全に幼児退行してるし。「オハナシシテクレナイト寝レナイ!」とか子供か。
あとこのサークルさん、セリフ回しが非常に独特で好きです。
「ハードボイルド系!?」「チェックメイト!!」とか。
「半年先マデ予約イッパイノ航空性感マッサージ店!」とか脳のどこから出てくるんだ。
あとA.D.2149ネオ・チンジュフ・シティーはいずれ描いてくれるとかたく信じています。主人公のCVは-屋良有作氏でお願いします。
……と、ギャグ本と見せかけての20Pからの展開におもいっきり不意を撃たれて撃沈しました。
こういうの、ただ単に「絵がうまい」とかじゃ絶対にできないんですよね。
特に21Pから、ページの半分を空白にするというこのセンス!
おそらくこういうセンスを持ってる人は大量に映画を見ているはず。これはどっちかというと映像媒体寄りのセンスだと思います。
27Pのアングルなんか完全に映画のラストシーンですしね。
個人的良ゲーの判定基準に、「プレイ中に声が出る」というものがありますが、これは本でも同じことだと思います。
このラストシーンには「うおおおお……!! おおお……!!」とか声が出ました。
そしてラストシーンがもうなんというか、美しい。そしてエピローグでいろいろ台無し!!!
日向は最上になんか恨みでもあるんだろうか……。
今日はここまで。