おてんきぷらぷら

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特別展「誕生!中国文明」

2011年05月20日 | Museum
奈良国立博物館開催中、中国河南省出土の名品を展示した『特別展“誕生!中国文明”』へ。
河南省は中国大陸を西から東へ流れる黄河の流域に位置する中国王朝発祥の地。中国の政治・経済・文化の中心地として栄え、王朝・工結Z術・文字(漢字)など中国文明を特徴づけるさまざま要素がこの河南省で生まれ発展したとのこと。展覧会は三つのテーマで構成されます。第一部「王朝の誕生」では、文明の誕生と深い関わりをもつ古代王朝の誕生と展開の歴史を、王朝の権威を示す祭器や財宝によって明らかにします。第二部「技[わざ]の誕生」では、豊かな暮らしへの願望から、中国文明の特色の一つである高度な工結Z術が次々に生まれていった様子を、精緻な工剣iによって示します。第三部「美の誕生」では、現実の世界や宗教的世界を表した書画・彫刻などによって、中国件pの伝統が遠い昔に生まれ、発展してきたさまを示します。
関西に来て京都奈良などその歴史の奥深さを実感しているこの頃ですが、中国の歴史には、さすがにかないません。紀元前からの青銅器・金銀器・漆器・陶磁器・壁画・彫刻・文字資料など目にすること自体不思議な気持ちに包まれました。





嵐山 “三船祭”

2011年05月17日 | NON
5月15日午後から嵐山・渡月橋、大堰川上流へ移動し、車折神社の“三船祭”拝観しました。
『三船祭』は、車折神社(くるまざきじんじゃ)例祭の延長神事(行事)として昭和御大典を記念して昭和3年より始められた祭りで、毎年5月第3日曜日に嵐山の大堰川(おおいがわ)において、御座船・龍頭船・鷁首船など20数隻を浮かべて御祭神である清原頼業公が活躍された平安時代の舟遊びを再現しています。翠緑まさに滴らんとする天下の名勝:嵐山大堰川に繰り広げられる王朝時代の舟遊びは荘厳かつ優雅そのもの。御座船や龍頭船での雅楽の演奏と舞楽を堪能し、(いささか朝からの強行日程に疲れてしまい)流扇船からの扇流しの行事を見ることなく帰途につきましたが、平安のみやびを知る充実の一日となりました。





















京都国際マンガミュージアム

2011年05月16日 | Museum
5月15日 “葵祭”を京都御所で見学した後、『京都国際マンガミュージアム』へ立ち寄りました。
ここは元小学校の校舎を改装した博物館。したがって校庭がありますが、庭ではコスプレの若者たちが闊歩しています。博物館というよりは学校が図書館になったという感じ。なんと約30万点のマンガ資料を所蔵し、手にとって読むことができます。時間があったら日長一日ゆっくりと昭和のよきマンガの時代にタイムスリップできること請け合いです。僕ら世代はアニメではなく、やっぱりマンガ本なんだよねえ。今日は、午後からまだ予定があり雰囲気だけ味わうこととなりました。残念。ちょっと、おじさんには気恥ずかしさを感じましたが、また時間のあるときに来たいことに変わりありません。
でもなぜ?京都にマンガミュージアム?
答えは、館長の養老孟司氏のメッセージを原文のまま引用します。
“「マンガ」と言えば、一般的にサブカルチャーだという考え方もありますが、日本文化の中ではじつに大きな役割を演じています。世界に広がる日本のマンガ文化が持つ表現要素は、わが国の平安時代の絵巻物等にもすでに表されており、京都という伝統文化の息づく町にマンガミュージアムがあることは、たいへん意義のあることと言えます。”とのこと。
マンガの可能性を感じさせてくれるこのメッセージは、麻生元総理も喜ぶだろうなあ。



京都 “葵祭”

2011年05月15日 | NON
5月15日 京都三大祭のひとつ、優雅で古趣に富んだ『葵祭』を京都御所へ見学に行きました。
『葵祭』は、「源氏物語」にも登場する下鴨・上賀茂両神社の例祭です。
見どころは‘路頭の儀(行列)’。平安朝の優雅な古典行列は、平安貴族そのままの姿を再現した勅使をはじめ検非違使、内蔵使、山城使、きらびやかに装飾された牛車、風流傘、輿に乗った十二単の斎王代など総勢500名以上、馬36頭、牛4頭(牛車2台)、輿1台という王朝行列をつくり、京都御所を出発し、新緑の都大路を練り歩きながら、下鴨神社を経て、上賀茂神社へ向かいます。その道のりは8kmにもおよびます。
AM10:30の京都御所出発を見学しようと御所に2時間前(8:30)に到着。
すでに場所取りの多くの観客が行列の沿道に押し寄せていましたが、なんとか最前列を確保し、TDLのパレードを待つ子どものように期待が高まります。TDLのパレードならキャストの皆さんが待ち時間に観客の整理をしつつ観客をなごませてくれますが、京都御所では2頭の馬に騎乗の女性警察官が非日常感を演出してくれました。
待ち焦がれた優雅典麗古趣に富む行列は、40分ほどで目前を通り過ぎてしまいましたが、歴史ある名高い祭の目撃者になれ満足感で幸せでした。






































世界遺産平城京ウォーク

2011年05月14日 | World Heritage in Japan
昨年2010年は、『平城京遷都1300年祭』『せんとくん』で盛り上がった奈良、平城宮跡へ。
仕事で奈良へは週一行っていますが、近鉄奈良線:大和西大寺駅~新大宮駅間の車窓から眺めていた『平城宮跡』。世界文化遺産・特別史跡・平城宮跡。奈良市の西に広がる東西約1.4km、南北約1kmの広大な野っ原が「奈良の都」の宮跡です。現在は『第一大極殿』や『朱雀門』『東院庭園』など復原され、また『平城宮跡資料館』や『平城京歴史館』といったミュージアムもあり、散策しながら1300年前の日本の歴史を学ぶことができます。歴史ある神社仏閣の多い奈良の中では復原された建物は平成のパビリオンにすぎませんが、1300年前の天平文化華やかな平城京に想いをはせるには十分でした。
昨年の平城遷都1300年祭はさぞかしにぎやかだったことでしょうが、今はまばらな観光客と地元のピクニックの親子連れの、ひとときの日向ぼっこの地となっていました。とは言えスタンプラリーをしながらの散策は3時間をかけての原っぱウォーキング。また、『平城宮歴史館』ではアニメーションによる平城京や遣唐使の時代絵巻を楽しく見ることができました。


青丹(あをに)よし
寧樂(なら)の都は咲く花の
薫(にほ)ふがごとく今盛りなり

小野老(をのの おゆ)=萬葉集(まんえふしふ)



奈良は見どころ多く、次回は本物の歴史ある建物探訪したいと思います。
(17,708歩、10.62m)




【大極殿】








【朱雀門】






【東院庭園】








【遣唐使船】


【遺構展示】


【宮内省】


【式部省】