3月21日 国指定天然記念物『養老川流域田淵の地磁気逆転地層「チバニアン」』探索に、友人たちとドライブに出かけました。そもそも、2020年1月に日本国中を驚かせた新時代「チバニアン期」は、新生代第四紀更新世の中期に相当し、約77万4千年前から12万9千年前までの年代の名称です。46億年の地球の歴史からみると、かなり新しい時代といえますが、この時代の始まりを示す地層(前の時代との境界)が、千葉県市原市田淵の養老川流域に見いだされ、国際地質科学連合によりGSSP(国際境界模式層断面とポイント)として認められたことにより、この年代が、このGSSPがある千葉県にちなんで「チバニアン期」と命名されたのです。私自身は根っからの文系人間にて全く興味がなかったのですが、百聞は一見にしかず、長靴に軍手持参で探索に参加しました。現地では、磁気がなぜ逆転するのか、なぜ磁気逆転地層が残っているのか、なぜその地層の年代が判明するのかなど、説明を受けたのですが、その時だけ自分なりに納得したものの、他人には説明できるほど理解してはいません。兎にも角にも、地球上で約77万4千年前の地層を目の当たりにし手に触れたことは、実はすんごいことなのではないかと思っています。私には、ドライブの行き先に「チバニアン」を選択する発想は全くありませんので、友人たちに感謝です。
粟又の滝
大多喜城