おてんきぷらぷら

ホームタウンは三鷹。気ままな旅・街散策にFC東京。

マウリッツハイス美術館展

2012年10月22日 | Museum
『マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝』神戸市立博物館へ。
「フェルメール」の『真珠の耳飾の少女』に会いに行ってきました。別名『青いターバンの少女』。ターバンの鮮やかな青が印象的。これこそが「フェルメール・ブルー」と呼ばれ、天然ウルトラマリンという顔料に由来。フェルメールの絵画は全体的に色数は少ないのが特徴ですが、この作品も、結んだターバンと上衣の黄色、襟の白と唇の赤、そして背景の黒だけ。光輝く真珠に、つやめく唇、何かを語りかけてくるかのようにこちらを見つめる少女の瞳のまなざし、透き通るほどの肌質、どれもが光の反射、光と影のコントラストを表現する「光の画家」フェルメールの択一した技量の賜物。まさに驚くばかりです。知名度では、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』でしょうが、個人的には『真珠の耳飾の少女』の方がが、圧涛Iに『モナ・リザ』より好きですし、青いターバンの少女の方が魅力的で美しく感じます。44.5×39cmのカンヴァス、本物の彼女に対面、しばし凝視、大満足のひと時でした。
さて、オランダ・ハーグにある王立マウリッツハイス美術館は、オランダ領ブラジル総督のナッサウ伯ヨーハン・マウリッツ(1604~1979)の邸宅を使い、1882年に開館しました。オランダ黄金時代の絵画の殿堂として世界に知られ、17世紀オランダ・フランドル絵画の珠玉の名品約800点を所蔵し「絵画の宝石箱」と称されています。同館が改修工事にはいり長期休館するのに伴い、フェルメールの『真珠の耳飾の少女』、レンブラントの『自画像』を含むコレクション展が、神戸市立博物館の開館30周年記念として、はるばる海を渡り神戸の地にやって来ました。
「黄金時代」と呼ばれる17世紀オランダ。レンブラント、ハルス、ステーン、ライスダール、そしてフェルメールといった西洋美術史上に燦然と輝く巨匠たちの至高の絵画を、自分の目で見て、感じて、味わう貴重な機会となりました。また、西洋美術史に疎いおじさんにとっては、安井邦彦氏&武井咲さんの音声ガイドによる解説で2倍3倍に本展を楽しむことができたかな。
それにしても『真珠の耳飾の少女』の17世紀から何世紀もの時代を超越し、現代アートと云われても不思議ではないほどのアンチエイジング件p作品は驚異、心からびっくりです。





“真珠の耳飾の少女”ヨハネス・フェルメール 1665年頃



“自画像” レンブラント・ファン・レイン 1669年



“笑う少年” フランス・ハルス 1625年頃








INAC神戸レオネッサ vs アルビレックス新潟レディース

2012年10月21日 | Soccer
10月6日、プレナスなでしこリーグ2012第15節『INAC神戸レオネッサ vs アルビレックス新潟レディース』(BMWスペシャルマッチ)「ホームズスタジアム神戸」へ。
リーグ戦も終盤に入り、今日にも条件しだいではリーグ戦優勝が決定する「INAC神戸レオネッサ」。見事、「2≠P」にて「アルビレックス新潟レディース」に勝利しましたが、残念ながら「日テレ・ベレーザ」が勝利をおさめたため今日の優勝はおあずけとなりました。次節に自力での優勝は間違いないでしょう。というものの、この日のゲームは、前半中盤までに2点取ったあとは、実力に勝るINACに対し、前から鋭いプレスをかける新潟。新潟のしつこい寄せに、かわそう、かわそうとするINACの構図で、こぼれ玉は前に出てくる新潟ボールに。
ゲーム自体はINACのャ[ッションにてボールを支配しているものの、単発的に新潟の良い攻めが見られました。今日はゴールのクロス婆さんがことごとくキーパーを後ろ盾していましたが、クロス婆さんの気分しだいでは結果はどうなっていたかわからないゲームでした。王者INACとしては修正すべき点も多くあったのではと感じたゲーム。
それでも、開始2分、No.2近賀ゆかりの大きな前線へのフィードに、No.21ゴーベルヤネズが素早く反応、ミドルシュートを豪快に叩き込み先制。続く18分、No.7チ ソヨンのFKがゴール前でワンバウンドしたところを、No.11高瀬愛実が押し込み追加点。勢いある怒涛の攻めは、さすがINACでした。
本日、神戸でのホーム最終戦にて、もしかすると今シーズン最後の観戦。
No.20田中陽子がサブメンバー、No.13仲田歩夢はベンチ外となんとも贅沢なチームですが、ケガさえ無ければ得点王候補だったNo.14京川舞を含めたU≠Q0のヤングなでしこ達の勇姿が見られなかったのが心残り。早々にリーグ優勝を決めて、若いメンバーも出場の機会があるとよいのですが。“GO!INAC”





2分 No.21 ゴーベルヤネズ 先制ミドル








18分 No.11 高瀬愛実 ‘road to 得点王’








日テレベレーザの結果如何で・・・優勝もあったのですが。


リーグ得点王はほぼ手中に・・・No.21高瀬愛実


海上保安庁“うみまる”


海上保安庁“うーみん”(海猿ヴァージョン)










vs セレッソ大阪〔J.LEAGUE Division1 第29節〕

2012年10月20日 | FC TOKYO
10月20日『セレッソ大阪vsFC東京〔J.LEAGU Division1第29節〕』キンチョウスタジアムへ。
ナビスコカップ準決勝で敗れ、公式戦2連敗中で、10月は8失点、1得点と苦しいFC東京。このゲームに大敗するようなことがあれば、チームが崩壊しかねない瀬戸際の危機感をもってキンチョウスタジアムへ足を運びました。薄氷の勝利に狂喜した昨年12月29日天皇杯準決勝(長居スタジアム)以来のアウェイでのセレッソ大阪戦です。この日は、No.3森重の出場停止で、CBはNo.2徳永・No.4秀人、SBにNo.33椋原・No.14北斗とスクランブルでチャレンジングなディフェンスライン。ゲームは一進一退のタフな展開でスコアレスのまま前半終了。後半5分セレッソの大きなサイドチェンジからNo.14丸橋祐介、No.18ナオがラインを消しに体を張るも、内に切れ込んできての豪快なミドルシュートで先制を許します。本当はナオの十八番、得意なゴールへの形を、逆にナオの目の前でやられてしまいました。お見事の一言、あれをやられちゃぁおしめぇ~よの失点で、一気に暗雲立ち込めるゲーム展開となります。1点ビハインドの中、No.30ヒョンス、No.32ネマと立て続けに投入、すると後半29分No.32ネマの右足が炸裂し同点に。アディショナルタイムにNo.8アーリアがこの日2枚目のイエローで退場するなど終盤は激しい闘いとなったものの「1≠P」のドロー。最近のチーム事情からすれば先制され追着いてのドローゲームはまずまずヨシとせねばならないでしょう。順位は10位をキープ。4位までは勝点4差と微妙な位置取りは変わりません。残り5試合、最後まで固定メンバーでは戦えそうもありませんが、来シーズンも見据えたうえで、限りなく上を目指して欲しいと思います。




74分 No.32 ネマニャヴチチェヴィッチ 右足一蹴 同点弾!








追着いての勝点1、ャWティブにいこう!








モニコール 頭を垂れる 茂庭かな


No.20高橋大輔 ャ トリニータの抱擁


“アイドリング!!!” 橘ゆりか(FC東京ユニ)、大川藍、倉田瑠夏、伊藤佑奈、石田佳蓮








京都:世界遺産散策〔高山寺〕“鳥獣人物戯画”

2012年10月17日 | World Heritage in Japan
10月14日 京都の世界遺産「古都京都の文化財」の社寺廻りにて、『高山寺』を散策。
日本のマンガのルーツと知られる国宝“鳥獣人物戯画”。『高山寺』の『石水院』にて展示(レプリカ)されています。“鳥獣人物戯画”は、平安末期から鎌倉初期の作品とみられる全4巻(甲・乙・丙・丁)の墨画絵巻。擬人化されたウサギやカエル、猿などをモチーフに、当時の庶民の暮らしぶりなどをユーモラスに描写した甲巻が特に有名です。乙巻は実在空想上を合わせた動物図譜。丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画。丁巻は勝負事を中心に人物が描かれています。甲乙巻が平安時代後期の成立、丙丁巻は鎌倉時代の制作と考えられています。中でも甲巻は白眉とされ、世紀末的な世相を風刺したものと云われ、仏画や戯画の名手と伝わる鳥羽僧正覚猷(かくゆう1053~1140)の筆と伝えられていますが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前があがっています。いずれも確証はなく作者未詳とのことですが、天台僧の「をこ絵」(即興的な戯画)の伝統に連なるものであろうと考えられているそうです。
今や日本文化を代表するマンガやアニメーションの原点が“鳥獣人物戯画”にあります。ウォルトディズニーのミッキーマウスが“鳥獣人物戯画”からの派生といわれても不思議に思いません。
“鳥獣人物戯画”は当時の絵画を代表する傑作として国宝に指定されていますが、現代に通じる国宝なのだと思いました。

 国宝“鳥獣人物戯画”   (東京国立博物館に寄託)
    甲巻  縦30.6cm  全長1148.4cm
    乙巻  縦30.6cm  全長1189.0cm
    丙巻  縦30.9cm  全長 933.3cm
    丁巻  縦31.2cm  全長1130.3cm   




















京都:世界遺産散策〔高山寺〕

2012年10月16日 | World Heritage in Japan
10月14日 京都の世界遺産「古都京都の文化財」の社寺廻りにて、『高山寺』を散策。
栂尾山『高山寺』(とがのをさん こうさんじ)は、紅葉の名所として有名な、清滝川沿いの三尾(高雄・槇尾・栂尾)のひとつ、栂尾の大自然の中にひっそりと佇む山寺。京都駅からはJRバスにて小一時間ほど。『高山寺』は、奈良時代、宝亀5年(774)に光仁天皇の勅願で創建された古刹で、鎌倉時代に明恵上人が再興、名を『高山寺』と改められました。国宝『石水院』は、明恵上人の住居跡とされ、後鳥羽上皇の賀茂別院から移されたもの。建物内には、国宝“鳥獣人物戯画”(複製)が展示され、また西側には“善財童子像”が安置されています。熱心に修行をつんだ童子を尊敬の思いで見つめた明恵上人の温かさを感じます。古くから、明恵上人は茶祖、明恵上人が栄西にもらった茶種を育て日本茶へなったとも。それが、ここ栂尾山は茶の発祥地といわれる所以で、境内には日本最古の茶園があります。
さすがに紅葉にはまだ早いものの、境内では、杉や楓の古木が生い茂り、秋風を感じ森林浴よろしく、また、『石水院』南側の大きな縁側に腰をおろすと、栂尾の大パノラマが広がり、しんみりと静寂のくつろいだ時間を過ごすことができました。












金堂


石水院








客殿




仏足石


開山堂


聖観音像


茶園


明恵上人御廟