おてんきぷらぷら

ホームタウンは三鷹。気ままな旅・街散策にFC東京。

ユルネバ2021 眠らない街 LIVE

2021年11月02日 | Live Theater
11月2日 『 ユルネバ2021 眠らない街 LIVE 』 調布グルーンホール(小ホール)にて鑑賞。
植田朝日氏原案、脚色、監督作品の映画『ユルネバ2021眠らない街』を鑑賞した後に、映画出演の廣山あみさんと仮面女子さんらのライブステージがあるというFC東京ファン・サメ[ターには大変贅沢この上ないイベントに参加しました。映画のストーリー:「クリスティアーノ・ロナウド似の男、通称"クリス"は、特にやりたい事もなく、何の仕事に就いても長続きしない無職生活。ある日、ひょんな事からFC東京ファンが集うスメ[ツバー『クエルボス』の店長を任される事に。FC東京の事もスメ[ツバーの経営の事も何もわからないまま右往左往する日々。そんな中でクリスは、店の常連である東京ファン達から店長として、そして東京ファンとしての流儀を教わる。戸惑いながらも少しずつやりがいを感じ始めたクリスとクエルボスに、新型コロナウイルスの暗い影が忍び寄る…。彼らは店の最大の危機を跳ね除け、FC東京ファンおなじみの勝利の歌「眠らない街」を歌うことができるのか??」とのこと。キーワードはユルネバ。ニッチな笑いと涙腺緩む物語でした。ナオさんの友情出演はFC東京ファンには堪りませんネ。まぁFC東京サメ[ター必見の作品というるでしょう。それにもまして、映画鑑賞後のライブには心底感動!。廣山あみさんの迫力ある歌声、仮面少女の皆さんの一糸乱れることのない圧巻のパフォーマンスに驚くばかり。コロナ禍にて久方ぶりのライブステージの若き情熱に圧唐ウれまくりでした。自らの立ち位置に最も遠い位置にあるであろう仮面女子でしが、こういう熱気あふれるエネルギーに身を置くことの大切さをしみじみ実感。大いに刺激を受け若返りました。感謝。

【MOVIE】
 『ユルネバ2021 眠らない街』























【LIVE】
 廣山あみ
   1.NEVER GIVE UP
   2.TOKYO NEVER SPEEPS (ユルネバ 2021 眠らない街)



 仮面女子
   1.大逆転
   2.STORY☆
   3.ファンファーレ☆
   4.PROUD☆NIGHT (with 廣山あみ)









らくごDE全国ツアー VOL.9 春風亭一之輔のドッサリまわるぜ 2021

2021年08月17日 | Live Theater
8月15日 『 らくごDE全国ツアーVOL.9 春風亭一之輔のドッサリまわるぜ 2021 』たましんRISURUホールにて。今年で9年目を迎える春風亭一之輔さんの『らくごDE全国ツアー』。一朝師匠に入門して11年。並み居る先輩噺家21人を抜いて、柳家小三治会長大抜擢にて、真打昇進を果たした春風亭一之輔さん。高座姿のきれいさと、その口跡のさわらかさが魅力の、今もっとも注目されている新進気鋭の若手噺家です。私は、NHK・Eテレ「落語ディーパー!~東出・一之輔の噺のはなし~」を拝見し気になっていましたが、夢かない漸くライブ鑑賞となりました。まずは、オープニングトークでは、一之輔さんがラフな格好で登場、観客との鰍ッ合いがあったり軽快なトークでスタート。まずは、今春、二つ目になったばかりの与いちさんが「唖の釣」を。この演目、差別に厳しき今の時代背景的には、難しき古典落語でしょうか。言葉がしゃべれなくなった七兵衛をアーウーアーウーとパントマイムを交えての熱演は滑稽でしたが、「唖(おし)」を笑いの対象にすることに、内心ハラハラしてしまいました。続いて高座に上がった一之輔さんが、開口一番、コンプライアンス的にいかがなものかとフォローされ、ひと安心も、今日は何でもありとの宣言にも聞こえました。事実、一之輔さんも森さんや張本さんの発言をディスって笑いを誘うと、そのことを奥さまに延々とお説教されたと。一之輔さん「森さんの言ったことも理解」と一言。ブラックジョーク的な一之輔さんワールド全開です。一之輔さんは、美人はパンツをはかない美人薄命の枕から「短命」を艶っぽく演じると、二席目との間でオリンピックの話題に。より早くゴールを目指す競歩は、急ぐのならば走れば良いのにあえて両足の裏を浮かしてはいけないルール。噺家も、お客さまを笑わすのであれば、飛んだり跳ねたり、踊れば良いのに、座布団に縛られている。よって、落語は競歩なのですと豪語。さらに、空手の形の話。演舞に先立ち、形の名を叫ぶルール。すると、いきなり「時そば」と叫び、切れのある演舞で「時そば」を見せてくれました。続いて二席目は、粗忽者の熊五郎が堀の内の御祖師様(おそしさま)へお参りに行く「堀之内」を面白おかしくドタバタ喜劇風(空手の形風かな)に。仲入り後には、下手くそな義太夫を人前で披露したくてたまらない大旦那の義太夫の会を描く「寝床」。大旦那の怒り、いじける様や、義太夫を聞かせられた長屋の店子の様など、オーバーアクションで身振り手振りの躍動感あふれる落語に圧唐ウれました。前評判にたがわぬ力量を魅せてくれた一之輔さんの落語をライブで鑑賞できましたこと、幸せでした。

    らくご全国ツアーVOL.9 春風亭一之輔のドッサリまわるぜ 2021
      2021年8月15日 13:30 ~ 16:00  於)たましんRISURUホール

      オープニングトーク      春風亭 一之輔

      啞の釣り             春風亭 与いち

      短 命              春風亭 一之輔

      堀ノ内              春風亭 一之輔
              ~仲入り~
      寝 床              春風亭 一之輔



春風亭 与いち
本名:角田 廉(かくた れん)
1998年4月5日生まれ
出身地:宮城県仙台市
2017(H29)年3月   春風亭一之輔に入門
2018(H30)年1月21日 前座となる 前座名「与いち」
2021(R03)年3月 1日 二ツ目昇進









春風亭一之輔
本名:川上 隼一(かわかみ としかず)
1978年1月28日生まれ 
出身地:千葉県野田市
2001(H13)年 3月 日本大学件p学部卒業
2001(H13)年 5月 春風亭一朝に入門
2001(H13)年 7月 前座となる 前座名「朝左久」
2004(H16)年11月 二ツ目昇進 「一之輔」と改名
2012(H24)年 3月 真打昇進
【テレビ・ラジオ出演情報】
「SUNDAY FLIKEES」 JFN系列全国FM局
「春風亭一之輔 あなたとハッピー」 ニッポン放送
                    「たまむすび」マクラだけ話します TBSラジオ
                    「落語ディーパー!~東出・一之輔の噺のはなし~」NHK Eテレ
                     「ラジオ深夜便」 ミッドナイトトーク NHKラジオ











林家木久扇 券\生活60周年記念落語会

2021年03月14日 | Live Theater
3月14日 『 林家木久扇 券\生活60周年記念落語会 』柏市民文化会館 大ホールにて。
緊急事態宣言下、昨年から行きたかった木久扇さんの券\生活60周年記念落語会へ行ってきました。昨年、券\生活60周年を迎えた木久扇さんですが、全国行脚の60周年記念イベントはことごとくコロナ禍の影響で中止となっていました。2020年、還暦をむかえた小生にとって60年つながりにて是非ともライブで鑑賞したかった落語会です。出演は、木久扇さんのご長男・木久蔵さんに、彦六門下で2007年9月の木久扇・木久蔵ダブル襲名会見に同席された春風亭小朝さん、加えて"笑点"司会者の春風亭昇太さんが共演されました。木久蔵さんからは、木久扇さんの券\生活60年の略歴について説明あり。木久扇さんが、森永乳業に入社、退社後、漫画家を目指し、日本酒"黄桜"のカッパCMで有名な漫画家清水崑氏に師事、その後、1960(昭和35)年8月15日、清水崑さんの紹介で3代目桂三木助さんに入門したのが、落語家への転身の経緯とのこと。三木助さんは弟子に「木久」の字をつけていたので、木久男の名をもらいますが、1961(昭和36)年1月、師匠の三木助さんが死去。 同年3月、8代目林家正蔵一門へ移籍し「木久蔵」と改名。TV"笑点"出演者では最古参かつ最年長。木久扇ラーメンや、錦絵風のイラストなど、落語にとどまらず才能の発揮されているのは、皆の知るところです。小朝さんは、大河ドラマ出演のエピソードを自虐ネタを交えながら面白おかしく、木久扇さんについては、60周年といいながら実は既に61年目になっているので、65周年が目前なのでよろしくとのこと。昇太さんは、歌丸さんの後任の笑点の司会者選びの裏話。本来であれば、No.2は、木久扇さんながら全く候補に挙がらなかったと。自らが司会者となったのは、好楽さんと小遊三さんは余生をそっと生きていくタイプで司会者に興味なく、たい平さんはまだ若く、三平さんは役立たずということで、円楽さんが木久扇さんの次に出演歴が古く、知識も豊富なので、次期司会者の本命であったが、司会者には何より人柄が重要ということで、それなら引き受けましょうということになりましたとのこと。これに対し、木久扇さんは、笑点の歴代司会者、立川談志さん、前田武彦さん、三波伸介さん、先代・円楽さん、歌丸さんの5人を送ったとのことで、昇太さんを送ると6人目になるとのこと。香典は各々3万円づつ包んだので、昇太さんの時も3万円包むつもりと反撃し、会場の笑いを誘っていました。さて、木久扇さんの落語は初めてだったのですが、田中角栄氏、大平正芳氏、立川談志氏のモノマネでの選挙演説は、まるで故人を思い起こすほどレベル高く秀逸。最後は、80歳を過ぎた正蔵師匠が談志さんの選挙応援に行った時の話がサゲでした。古典落語にこだわることなく、"いやんばか~ん"、"ワレワレハ宇宙人ダ、ボヨヨヨン"など、昨年お亡くなりになられた志村けんさんにも通じる老いも若きも選ばないお笑いのエンターテイナーなのだと再認識した次第。益々のご活躍をお祈りいたします。

    林家木久扇 券\生活60周年記念落語会(柏市民文化会館 大ホール)

        やかんなめ       林家 木久蔵

        代書屋          春風亭 小朝 
              ~ 仲 入 り ~
        口 上          (木久扇、昇太、小朝、木久蔵)

        時そば          春風亭 昇太

        明るい選挙       林家 木久扇



林家 木久蔵
(本名 豊田宏寿)
1975年9月29日生まれ 東京都出身
1995年10月 玉川大学文学部件p学科演劇専攻卒業
         父・林家木久蔵に入門
1996年 2月 前座となる 前座名「きくお」
1999年11月 二ツ目昇進
2007年9月21日 真打昇進 二代目「林家木久蔵」を襲名






春風亭 小朝
(本名 花岡宏行)
1955年3月6日生まれ 東京都北区出身
1970年 春風亭柳朝に入門
1976年 二ツ目昇進
1980年 真打昇進








春風亭 昇太
(本名 田ノ下雄二)
1959年12月9日生まれ 静岡県静岡市清水区(旧清水市)出身
1978年 東海大学文学部入学
1982年 春風亭柳昇に入門 前座名「昇八」
1986年 二ツ目昇進 春風亭昇太となる
1992年 真打昇進







林家 木久扇
(本名 豊田洋)
1937年10月19日生まれ 東京都中央区日本橋出身
1960年8月 三代目桂三木助門下入門
1961年3月10日 三木助没後、八代目林家正蔵門下へ移る
       喧シ林家木久蔵となる
1965年9月 二ツ目に昇進
1973年9月 真打に昇進
1992年8月 落語協会理事に就任
2007年9月21日 親子W襲名により林家木久扇を襲名












柏市民文化会館




東京落語四派の今〔府中の森"笑"劇場〕

2021年01月29日 | Live Theater
1月29日『第262回府中の森 "笑"劇場 東京落語四派の今』府中の森件p劇場ふるさとホール。
緊急事態宣言下、不要不急の外出自粛が求められる中、ルヴァン決勝戦以外は、じっと我慢の子で自宅生活を続けてきたのですが、つかの間の息抜き、落語鑑賞へ出かけました。落語鑑賞にハマって久しいところですが、コロナ禍にてライブ鑑賞は、一昨年、秋の柳家さん喬さんの独演会以来。さて、現在の東京の落語界は、"落語協会"、"落語件p協会"、"円楽一門会"、"落語立川流"の4団体に分かれていますが、本講演は現在の4派を団体を超えての落語会。 大変興味深く楽しみで、不要不急のワードを超越すると判断した次第。そもそも、落語業界は明治時代から落語家の剣翌ネどによって、いくつかの団体(流派)に分かれていましたが、戦後になると、古典落語中心の"落語協会"と、新作派が多い"落語件p協会"の2派体制に落ち着きます。 しかし、時の"落語協会"会長・圓生が、先代・柳家小さんに会長職を譲り、院政を志向するも、新会長となった小さんは、圓生の意に反し、協会改革運営に着手。昭和53年、圓生率いる一部の落語家たち(志ん朝、談志、円楽、円鏡らなど)が、独立へ動き、"落語三遊協会"設立記者会見までしますが、受け入れ側の寄席組合の足並みそろわず、また、会長人事で内紛が起きて中断頓挫。新団体設立に東奔西走していた圓生が逝去すると、先代・円楽一門以外は、"落語協会"に戻ることとなり、結果、独立ムーブメントは、先代・円楽一門のみが、"円楽一門会"として独立することとなります。その後、昭和58年には、立川談志一門が、再度、柳家小さんに反旗を魔オ、"落語協会"から独立、"落語立川流"を創設し、現在に至ります。当時、落語に関心もなく門外漢でしたが、うっすらと落語協会のいざこざは、エンタメ話題として聞き及んでいた記憶があります。本講演に出演の東京落語4派の精鋭たる強者たちは、当時の独立事件後の入門の面々。各々、個性的で、洒落乙。感染防止対策のもと、コロナ禍ならではの枕に、新作や古典を、声出す大笑いは控えつつも、腹の底での大笑いと拍手喝采のひと時を過ごさせていただきました。やぱっり、ライブに勝るものはありますまい。緊急事態宣言が明けるのが待ち遠しい限りです。


立川志らく      三遊亭白鳥     三遊亭圓馬    三遊亭萬橘
(落語立川流)    (落語協会)     (件p協会)     (五代目円楽一門会)
 
    *** 番 組 ***

 松山鏡       立川 志ら門
             (落語立川流)

 洒落番頭      三遊亭 萬橘
              (五代目円楽一門会)

 アジアそば     三遊亭 白鳥
              (落語協会)
    ~ 仲入り ~

 花見の仇討     三遊亭 圓馬
              (落語件p協会)

 人情八百屋     立川 志らく
              (落語立川流)


立川 志ら門 (たてかわ しらもん)
【落語立川流】(志らく16番目の弟子)
1984年7月24日生まれ
愛媛県大洲市出身 作新学院大学(野球推薦)卒
2007年 ドリマックス・テレビジョン入社
2013年 桂文治に入門 前座名「桂しゃも治」
     (落語件p協会)→ 破門
2014年 立川志らくに入門 前座名「立川志ら門」 
     (落語立川流)
2018年 二ツ目昇進
     (2019年 前座降格、2020年 二ツ目復帰)
落語家で唯一のトミー・ジョン手術を受けたことのある男





三遊亭 萬橘 (さんゆうてい まんきつ)
【五代目円楽一門会】
本名 中村 彰伸
1979年1月20日生まれ
愛知県豊川市出身 法政大学文学部中退
2003年 三遊亭圓橘に入門 前座名「橘つき」
2006年「きつつき」で二ツ目昇進
2007年「さがみはら若手落語家選手権」優勝
2009年「第6回伝統券\祭りグランドチャンピオン大会」
     グランプリ受賞
2013年 真打昇進、四代目「萬橘」襲名
2017年「彩の国落語大賞」受賞





三遊亭 白鳥 (さんゆうてい はくちょう)
【落語協会】
本名 藤田 英明
1963年5月21日生まれ
新潟県上越市出身 日本大学件p学部卒
1987年 三遊亭円丈に入門 前座名「にいがた」
1992年 ニッポン放送「第7回お笑いゴールドラッシュ」優勝
1990年 二ツ目昇進 「新潟」に改名
2001年 真打昇進「三遊亭白鳥」に改名
2005年「彩の国件p劇場落語部門大賞」受賞







三遊亭 圓馬 (さんゆうてい えんば)
【落語件p協会】 監事
本名 中山 聡
1961年11月25日生まれ
東京都港区西麻布出身
1988年 三代目橘ノ圓に入門 前座名「壱圓」
1993年 二ツ目に昇進 「好圓」に改名
1997年「北とぴあ若手落語家競演会奨励賞」受賞。
2000年「上野広小路亭・新風大賞新人賞」受賞
2002年 真打ちに昇進、五代目「三遊亭圓馬」襲名







立川 志らく (たてかわ しらく)
【落語立川流】 理事
本名 新間 一弘
1963年8月16日生まれ 東京都世田谷区出身
日本大学件p学部演劇学科中退
1985年 立川談志に入門 前座名「立川志らく」
1988年 二つ目昇進
1995年 真打昇進
2000年「彩の国落語大賞」受賞
2003年「劇団下町ダニーローズ」主宰
     (舞台演出家・脚本家として活動)
2018年「文化庁件p祭優秀賞」受賞





府中の森件p劇場




柳家さん喬 独演会

2019年09月06日 | Live Theater
9月6日、我が高校の大先輩・さん喬師匠の『柳家さん喬 独演会』に、文京シビックホールへ。
人間国宝となった5代目柳家小さんの門下で、一昨年春の紫綬褒章を受章された柳家さん喬師匠。滑らかで、そして力強い、まさに至高と呼ぶべき高座に酔いしれ、明るく笑顔になれる独演会。開口一番、小はださん。文盲(無筆)のご隠居の可愛らしさが楽しいお噺の『手紙見無筆』。続いて、待ってましたのさん喬師匠。人権はもちろん、女性の社会進出、セクハラ、パワハラが声高に語られる時代に、吉原遊郭の廓噺を二席。まずは『徳ちゃん』を。女郎屋の客引き"牛太郎"の謂れを学びつつ、いつの時代も鼻の下長き男性諸氏の姿は笑えます。続いては『お直し』。お茶をひく(暇になる)ようになった花魁とねんごろになった牛太郎。見世(店)の主人に証文を巻いてもらい(前借金を棒引きに)夫婦となります。時は流れて、夫婦で蹴転(けころ)を始めることに。蹴転とは今でいえばボッタクリの風俗店でしょうか。元は花魁の女房、客のあしらいは昔取った杵柄。これに嫉妬した夫と喧嘩になります。線香の燃え切る時間を延長するの意の"お直し"の台詞が、夫婦喧嘩の仲直りに使われる落ち。さん喬さんの艶っぽい花魁が秀逸でした。仲入り後は、柳家やなぎさんの『自由が丘由来』。川崎市中原区等々力在住ながら東横線・田園調布駅を最寄駅とする一家は、川崎フロンターレへのをディすりかと・・・。坊主頭のやなぎさん演じる今どきのJKが滑稽さを増します。〆はさん喬さんの『唐茄子屋政談』。ダメダメな若旦那が、唐茄子屋にチャレンジし、人に助けられ、自ら人助けをし、正義に燃え大立ち回り、結果、勘当が解ける人情噺。「情けは人のためならず」情をかけておけば、それが巡り廻ってまた自分にもよい報いが来る『唐茄子屋政談』の一席。ほのぼのとした気持ちにさせてくれ、元気をもらうことができました。

    柳家さん喬 独演会  於)文京シビック小ホール

     手紙見無筆             柳家小はだ

     徳ちゃん               柳家さん喬

     お直し                柳家さん喬
                仲入り
     自由ヶ丘由来            柳家やなぎ

     唐茄子屋政談            柳家さん喬





     柳家 小はだ              柳家 やなぎ






柳家 さん喬 (本名 稲葉 稔)
1948(昭和23)年 8月4日生まれ 東京都墨田区本所出身
1967(昭和42)年 中央大学付属高校卒業
1967(昭和42)年 柳家小さんに入門 前座名「小稲」
1972(昭和47)年 二ツ目昇進 「柳家さん喬」と改名
1981(昭和56)年 真打昇進
2006(平成18)年 落語協会常任理事に就任
2013(平成25)年 第63回件p選奨 文部科学大臣賞受賞
2016(平成28)年 平成28年度文化庁文化交流使
2017(平成29)年 紫綬褒章受賞